ペットとしてうさぎを飼っている人や、これから飼ってみたいと思っている人は多いと思います。
ふわふわの毛や、丸い目がかわいいですよね。
うさぎは、毎日たくさんの糞をします。
糞の掃除は大変ですが、糞は健康のバロメーター。
形や大きさの違いに、どんな意味があるのでしょうか。
なぜ長い糞になったり、小さい糞になったりするのでしょうか。
うさぎの糞にはどんな形があるのか?
うさぎの糞は、丸くてころころしている物と、少し長くつながった物があります。
よく見るのは、丸くてころころしている糞だと思います。
これは通常の糞で、食物繊維を多く含んでいます。
ころころとした丸い糞は、草食動物の特徴です。
糞をしている間は無防備になりがちなので、この無防備な時間を短くして素早く逃げるために、途切れ途切れに糞をするといわれています。
もう1つは、少し長い糞です。
これは人が目にする機会は少ないかもしれませんが、盲腸糞といい栄養価の高いものです。
夜中から午前中に盲腸糞を出して、すぐに食べるという習性があるため、飼主さんが長い盲腸糞を見ることはあまり無いかもしれません。
うさぎが長い糞をするのはなぜか?
うさぎが盲腸糞という長めの糞をするのは、これを食べて栄養補給をするためです。
うさぎの主食は草です。
草は、繊維が多くてなかなか消化しません。
そこでまず、盲腸で微生物に発酵の手助けをさせ、栄養たっぷりの1回目の糞である盲腸糞を作ります。
この中にはビタミンや、たんぱく質などたくさんの栄養が含まれています。
うさぎはこの1回目の糞が出たらすぐに、食べて栄養を補給します。
こうして、ビタミンなどの栄養を吸収した後の2回目の糞が、ころころした糞です。
糞を食べると言うと、不思議な感じがしますが、うさぎはこうして栄養を取らないと生きていけないのです。
うさぎが小さい糞をするのはどんな時か?
2回目に出てくるころころしたうさぎの糞の大きさは、食べた量に影響される事があります。
うさぎの腸は運動性がとても良いので、夜食べた物は翌朝には糞として出てしまいます。
小さい糞が出る時は、前日の食事量が少なかったのかもしれません。
また、食事のバランスが悪いと糞が小さくなる事があります。
例えば、野菜を食べ過ぎると水分の多い小さな糞が出ます。
もう1つは、毛球症の影響や腸の動きが考えられます。
毛づくろいをした時の毛が、胃の中に溜まると丸く固まってしまうことがあります。
こうした毛玉や飲み込んだプラスチック、ビニールなどが胃に残っている時は、胃の働きが悪くなり糞が小さくなります。
また、うさぎは繊細な動物なので、少しのストレスで胃や腸の働きが弱くなる事があります。
そういう時も糞が小さくなります。
まとめ
うさぎは食べた物が糞になった後、もう一度体内に入れて栄養をしっかり吸収します。
1回目に出てくる長い糞と、2回目に出す丸くてころころした糞。
丸い糞は通常私たちがよく見る糞で、健康な時は大きくて食物繊維が多く含まれています。
前日の食事量が少ない時や、食事のバランスが悪い時には小さい糞になります。
また胃に残った異物やストレスの影響で、胃や腸の働きが弱くなると糞も小さくなるので、糞の大きさの変化に注目すると、うさきの体調の変化に早く気付いてあげられるかもしれません。
また長い糞は、盲腸糞と言い1回目の糞です。
うさぎは生きるために、この盲腸糞を食べます。
盲腸で微生物の力を使って食べ物を発酵させ、ビタミンやたんぱく質など栄養たっぷりの盲腸糞を作ります。
そしてその盲腸糞が出たら、すぐお尻に口を近づけて食べてしまいます。
うさぎの糞は、自分を支えるための栄養分であり、健康のバロメーターでもあるのです。