皆さんは、うさぎを知っていますよね。
知って居ない人はいないと思います。
それこそ絵本やアニメでみたり、動物園でみたり学校で飼育された方もいるんではないでしょうか?
そんなうさぎですが、日本にはいつ頃から居たのでしょうか?
うさぎの歴史を少し紐解いてみましょう。
日本におけるうさぎの歴史!
日本で一番古くに出て来るうさぎは、古事記の因幡の白うさぎの話です。
古事記に出てくる白うさぎは、今の私達が想像するうさぎではありません。
古事記に出てくる白うさぎは、日本の在来種の野うさぎです。
日本に住む野生のうさぎは現在、ニホンノウサギ、エゾウサギ、エゾナキウサギ、オキノウサギ、アマミノクロウサギです。
もっと細かく分類することもできますが、今回は明らかにうさぎの種類が違う、野うさぎを記してみました。
因幡のシロウサギは、オキノウサギがモデルになっていると言われています。
このうさぎたちは、160万年前の氷河期にアジアから日本に入ってきたと言われています。
しかし私達が、うさぎと言って想像するペットのうさぎは、ヨーロッパアナウサギが先祖のうさぎです。
明治の初期、日本でうさぎの養兎が大流行しました。
最初は明治に入り、職を失った武士たちが政府に推奨されうさぎを飼い始めましたが、肉や毛皮があまり売れず、そのうち観賞用のうさぎが売れ始めます。
そして観賞用のうさぎが、大流行をして高値で取引され始めます。
こうしてうさぎの大流行が起きましたが、明治6年にうさぎ1羽あたりに1円という高い税金を政府がかけ、うさぎの大流行は終わります。
そして、大量に飼われて居たうさぎは野に放たれたり、大量に酷い方法で亡くされてしまいます。
この時野に放たられたアナウサギたちが、野生化して今も日本に住み着いています。
日本のうさぎについてのもう一つの歴史が、食肉用としての歴史です。
日本人は古くから、うさぎの肉を食べていました。
それこそ因幡のシロウサギの時代から、食べていたことでしょう。
縄文時代の遺跡からも、明らかに食べたであろううさぎの骨が見つかっています。
江戸時代は、仏教の影響で獣肉を食すのが禁止されていましたが、うさぎは跳ねるので鳥とみなされ、うさぎだけは食べられていました。
将軍家も食べていたと言われています。
その後、明治にうさぎの大流行して廃れますが、日清・日露戦争でうさぎの毛皮や肉が、軍需用に重宝され、大正には庶民にもうさぎの肉が出回るようになりました。
しかし第二次大戦後には、産業としてのうさぎの飼育は廃れてしまいます。
何故廃れたのか理由ははっきりして居ないのですが、うさぎがかわいい為、情が移ってしまい産業としてのうさぎの飼育は、日本人には向かなかったと言われています。
まとめ
日本のうさぎは、野うさぎと観賞用のうさぎが居ることがわかりましたね。
野うさぎは氷河期から、観賞用のうさぎは明治頃から日本にいることがわかりました。
そして日本人は、うさぎを食べて居たこともわかりました。
見た目が可愛いうさぎを、食べなくなったこともわかりました。
日本にも、様々なうさぎの歴史があることがわかりました。