羊の毛の種類や、特徴についての一覧にしてみました。
羊とその羊毛の種類について!
- メリノ
羊毛として利用される羊の中では、最も名前が知られているのが、このメリノ種でしょう。
その姿はモコモコとしていて、皮がたるんでいるようにも見えいます。
羊毛の中では最も色が白く、毛の繊維が細かくて、しなやかなうえに丈夫です。
そのため、毛糸の製品はもちろん、フエルトに適しています。
また、洋服の生地や毛布などにも使われています。
実に世界中の羊毛の半分近くが、このメリノなのです。
- チェビオット
基本的なウールで、繊維が細く光沢と弾力があり、ニットや洋服の生地に向いています。
ずんぐりとした体に細い足、顔の周りを立派な首毛が取り囲んでいる、独特の風貌の羊です。
顔と足には毛がありません。
- サフォーク
真っ黒な顔と足に白い体の、イギリスでよく見られる低地に暮らす羊です。
メリノと比べると毛が縮れているため、毛糸にすると弾力のある糸になります。
また、その弾力性から、羊毛布団としても使用されます。
- ロムニー
ニュージーランドで飼育されている羊のうち、約半数がこの種類です。
この羊は、毛足が長く太く丈夫なことから、日本国内のウールカーペットのうちの70~80%がこの羊の毛から作られています。
またニットやフエルトなどにも幅広く使いやすいため、メリノと並び有名です。
- コリデール
コリデールは、メリノ種と、食肉として人気のリンカーンという種を交配させて作られた品種です。
あまり聞き慣れない種類の羊ですが、ウール毛糸のほとんどは実はこのコリデールで、やわらかな風合いと扱いやすさが編み物に向いています。
食肉としても羊毛としても重宝されるため、数多く飼育されています。
まとめ
一口に「羊」といっても、実にたくさんの種類があり、その風貌も羊毛の特徴も実に様々でした。
ニットや洋服の生地、毛布や布団、そしてカーペットまで。
羊毛の用途の広さは、そのまま人類と羊との関わりの深さを表しているといえるかもしれませんね。