猿の群れに出会うと、いろいろな行動に出ることがあります。
それは、必ず意味があります。
人間社会と同じように、猿にも社会を形成しています。
動物園で飼われている猿にも、野生の猿にもある行動が目撃されています。
それは、目を覆う仕草です。
これはなぜかというと、邪魔をしないでほしいという意味ではないかといわれています。
さて、猿独特の意味ある行動が、社会を形成していることを簡単に記してみます。
猿社会での意味ある行動は?
猿の社会を簡単に説明すると、群れを成して動いていることです。
特にアフリカのヒヒや、マライ地方に住むテナガザルの大きな群れは有名です。
しかし、まだまだ群れのしくみがどうなっているのかはまだわかりません。
一番身近な存在のニホンザルの群れでいうと、群れの生活様式が詳しく調べられています。
猿自体は、熱帯地方に住んでいるものが多いのですが、ニホンザルの群れは、南は九州から北は青森県に及び、山の中に群れを作っていて、木の実や若葉や昆虫などを食べる行動を起こします。
一つの群れは一つの群れに住んでいて、他の土地へと動く行動はしません。
群れの中の行動は?
一番調べられている高崎山の猿の行動を見ると、ボス猿が必ずいます。
集まった群れの中に大きなオスの猿が、この群れのボスと呼ばれています。
このボスの行動の意味は、お互いの群れを守るためにエサの取り合いをすることがよくあります。
猿の中でも、子猿と雌猿がいて、このボスに守られているために、他の猿から攻撃されることはありません。
また、エサをとる順位が決められている行動にも意味があります。
これは、最初はボス猿、次は成長したオス猿、そして若いオス猿の順になっています。
メス猿と、子猿はボス猿のそばにいてエサを一緒に食べます。
猿にはさまざまな社会があり、若いオス猿は見張りという行動をして群れを守ります。
さらには群れから離れて、一匹で暮らしている猿がいますが、これはひとり猿ともいいます。
なぜか、のけ者にされる猿が存在しますが、その行動の意味はまだ分かっていません。
まとめ
猿の行動が意味しているところは、最初に触れてきた通りですが、群れを作ることで一つの社会を築くことになります。
その行動は、生きていくための猿の知恵でもあり、また猿の社会を形成しているものです。
群れの行動の意味がまだ分からない部分が多いのですが、今は研究中ということで、ニホンザル以外の猿にも意味のある行動があるといえます。
これからも、いろいろな新発見がでてきますので、猿を研究してみると面白いものです。