干支といえば、ねずみ、ウシ、トラから始まってイノシシで終わる12種類の動物が頭の中に思い浮かびますよね。
新年のご挨拶の年賀状などには、毎年新年の干支の動物が印刷されていますし、このほか干支の引継ぎ式などもあったりします。
引継ぎ式では実際にその年と次の年の干支の動物たちが登場してくる場面があり、とても微笑ましい気持ちになります。
ではそもそも干支ってどんなものなのでしょうか?
干支の申と動物の猿、いったいどんな由来や意味が隠されているのでしょうか?
ちょっと調べてみたいと思います。
猿と申の由来は?
まずは干支についてご説明したいと思います。
もともと干支の十二支は3000年以上も前の中国で生まれたとされていますよ。
その当時は月日や時間、方角を表すための概念として利用され、カレンダーとしても使われていたようですね。
その後干支は、500年から600年ごろの間に日本に入ってきたと言われています。
また干支は元々農業の用語として使われていたもので、当時は字が読めない人も多かったので一般の人には分かりにくく、干支の十二支をもっと広く庶民にも分かり易くしようということで、馴染みやすい動物たちがあてはめられたようです。
そのため、猿と干支の申の間には何の関係もないようですね。
「申」の読み方もシンだったということです。
なんだか気が抜けます…
申の名前とその意味
「申」は西南西の方角を、また時間は夕方の4時または3時から5時あたりの時間帯を表していたようです。
このほか、動物の猿は山の神様の使いだという説もあるようですよ。
また干支が農業用語だったことに少し触れましたが、十二支は農業上、作物の成長段階を12個のステップに分けて考えられていました。
そして「申」は十二支の中の第9番目に位置し、ちょうど果実が成長して成熟してくるくらいの時期を指していたようです。
また「申」には、伸びるという意味もあるのだそうですよ。
まとめ
干支の十二支と動物たちの関係、猿と申の由来や意味についてご紹介してきました。
いまや申といえばサルという概念も定着していますが、もともと両者には何の関係もなかったとは、とても意外で驚きの発見でしたね。