毎年、年が変わるたびに新しい動物に変わる干支。
私たちの生活の中で使うことがあまりないので、今年の干支は何か忘れてしまうこともありますよね。
あらためて「干支ってなに?」と聞かれても、こたえられない人も多いのではないでしょうか。
干支の動物の中でも羊は、私たちに身近な動物です。
羊は“未”と書きますが、一体どういう意味があるのでしょうか。
また、どういう由来があるのか紹介していきます。
羊の干支の意味は何?
そもそも干支というのは、甲・乙・丙・丁・戌・己・庚・辛・壬・癸の十種類からなる十干と、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二種類からなる十二支を合わせた「十干十二支」のことで、これを省略した言葉です。
日、月、年や時間、角度、物事の順序などをあらわすために用いられていました。
十二支の動物には本来は意味がなく、庶民にもわかりやすくするために、あとから身近な動物が割り振られたと言われています。
それでは、十二支の動物の中でも未にはどんな意味があるのでしょうか。
未は、本来「昧」の字であらわされていて、この「昧」は“植物が茂って暗い”ことや“果実が熟して滋養が溢れている状態”を指していると言われています。
豊作を連想させるような、とても縁起のいい意味で使われていたのではないでしょうか。
そして羊は群れをなす動物なので、そこから“家族の安泰”や“いつまでも平和に暮らす”ことを示している動物でもあるようです。
また干支としての未には「穏やかで人情に厚い」という特徴もあります。
羊は牛や馬などと同じように、人と付き合いが深い動物だったようです。
他にも羊の字は「祥」や「善」や「美」などの字にも入っていることからもわかるように、神に近い神聖な動物と言われています。
まとめ
あらためてみてみると、一つの動物にも多くの意味や込められた想いが含まれていることがわかります。
特に羊は私たち人とも深い付き合いのある動物ですが、豊作を意味するような神聖な動物だと思うと、見方も変わってくるのではないでしょうか。
未年には意味や由来について、ぜひ思い出してみてください。