古代から乗用や荷物の運搬などの使役に重宝された「ロバ」と「ウマ」ですが、2者の違いは何でしょうか。
ロバのウマと比べた際に良い点は、強健であり、さらには粗食耐性があることです。
一方で馬がロバより優れている点は、人間に対して従順な性格を持つことや、ロバと比べて大型で家畜向きであることが挙げられます。
両者とも互いにない良い面を持ち合わせていますが、この2者を組み合わせるとどうなるのでしょうか。
今回はそんな気になる「ロバ」と「ウマ」の掛け合わせについてご紹介していきます。
ロバと馬を掛け合わせると?
「ロバ」と「ウマ」を掛け合わせると、「ラバ」や「ケッティ」などの動物が生まれます。
ラバは、雄のロバと雌のウマのもとに生まれます。
ラバはケッティと比べて育てるのが容易であり、体格が大きいことがメリットです。
耳はロバほど長くなく、たてがみが粗いのが特徴です。
体が非常に丈夫で、様々な環境下でも適応します。
良いところ尽くしな気がしますが、唯一の欠点は性格です。
怪我をさせたり、粗末な飼育をすると全く動かなくなる、ロバ譲りの頑固な性格を持ち合わせています。
一方でケッティは、雄のウマと雌のロバの間に生まれます。
平均的に、ラバよりわずかに小型です。
ケッテイの頭は、ラバ以上にウマに似ています。
確かに短い耳のケッティもいますが、それでもウマの耳よりは長く、またラバよりもウマに似たたてがみや尾を持っています。
なぜオスとメスの順序が逆になるだけで、ここまで大きな特徴の差が生まれるのでしょうか?
それは遺伝子による者だとされています。
ウマ科の子孫の成長度は母親の子宮の大きさに影響されるため、母親がウマであるラバは、母親がロバであるケッティに比べて比較的大きく成長するためだとされています。
まとめ
今回はロバと馬の掛け合わせによって生まれる「ラバ」と「ケッティ」についてご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
ラバとケッティの違いが生まれるのは遺伝子による影響であるということですが、未だに解明されていない互いの違いの根拠の部分も多いようです。
母親がウマか、ロバなのかによって大きく姿を変えるラバとケッティですが、なんだか感慨深いですね。
遺伝子について興味をそそられてしまいます。