お肉の大好きな方にとっては、焼き肉もそうですが生の肉は垂涎ものでしょう。
美味しいがゆえに、危険性もあり食中毒には気をつけなくてはなりません。
食中毒といえば、一般的には菌が原因ですが他の要因もあるようです。
馬肉に寄生虫がいるとしたら食中毒になるの?
食中毒を起こします。
症状は嘔吐や下痢を発症、しかし程度は軽いもので自然治癒します。
その寄生虫の名は、ザルコシスティス・フェアリーといいます。
この寄生虫は人には寄生しません。
寄生するのは馬と犬です。
まず、馬の筋肉の中にザルコシスティスは寄生します。
そしていくつかの過程を経て、最終的に犬の体内を終宿主とします。
馬肉では、生の状態である馬刺しを食べた場合に食中毒を起こします。
この食中毒はいままで原因がわかりませんでした。
というのも、食中毒というものはウイルスや細菌で起こる場合がほとんどでした。
しかし、原因がよくわからず、けれども軽い症状で自然に治る食中毒が頻発しました。
その患者たちに共通していたのが、生の馬肉を食べていたということ。
厚生労働省は調査し、ザルコシスティス・フェアリーという寄生虫が原因と突き止めたのです。
馬刺しを安心して食べるにはどうする?
馬の肉を冷凍しましょう。
ザルコシスティス・フェアリーは冷凍することで死滅させられます。
馬肉を解体して、すぐに馬刺しにするのは危険です。
農林水産庁では、食中毒を防ぐことが示されている冷凍処理の条件を定めています。
それによると、マイナス20度で48時間以上冷凍することとされています。
鮮度を保つ急速冷凍でも、半日以上が必要とのこと。
生肉が大好物といっても、こういった処理を行って安心してたべたいものです。
まとめ
馬の体内にも寄生虫がいます。
その虫は馬の筋肉の中に潜み、その肉に接した犬にも感染します。
馬の肉は馬刺しという形で人が食べますが、この寄生虫で食中毒が起きます。
しかし、この寄生虫は人への感染はしません。
食中毒の症状も軽度で、嘔吐や下痢を起こす程度です。
吐き出したり、排泄することで自然治癒しますので重症化はありません。