水族館のアイドルのペンギンは、歩き方の可愛らしさと白と黒の模様が人気の秘密です。
動物園の人気者のパンダも、ペンギンと同じ白と黒の模様です。
しかしペンギンが白と黒のカラーなのは、可愛らしく見せるための演出ではありません。
ここには水中で快適な暮らしを送るために、とても重要な意味があるのです。
ここでペンギンの体のカラーについて、理由や役割を紹介します。
ペンギンの模様が白黒2色なのはなぜ?
ペンギンは、冠羽やくちばしに赤や黄色が使われてる種類もいますが、世界中で生息する18種類のペンギンはみんな体が白と黒の2色模様になっています。
しかもどの種類もお腹側が白、背中側が黒で統一されています。
ペンギンがこのように、白黒2つのカラーで構成れている事には理由があります。
鳥類に分類されているペンギンは、空を飛ぶことができません。
地上では2本足で歩き、水中では素早く上手に泳ぎます。
そして餌は水中で魚などを捕まえて食べますが、どの種類のペンギンもアジ・イワシ・サンマのような青魚を好んで食べます。
エサを捕るためにペンギンが海を泳ぐとき、お腹側が白いので海の中では光と同化して下で泳ぐ魚から見えなくなる効果があります。
光と同化して見えなくなっている間にペンギンは獲物の魚に近付いて、さっと捕まえて食べます。
そして海を泳ぎながら水面近くから魚を探している時、背中が黒いので海の深海の色に似ていて区別がつきません。
海と同化する事で、空からペンギンを狙おうとする敵から逃れることができます。
このようにペンギンの色や模様には、ペンギンが生き抜いて行くためにとても重要な秘密がありました。
まとめ
白と黒の模様のペンギンは、動物園のパンダのようにとても可愛らしい動物に見えます。
しかしペンギンが進化の過程でこの2色に定着したのは、生きて行くためにとても必要な事でした。
水中や水際で生活するペンギンは、この2色の模様を利用して敵から身を護り、魚を惑わして捕まえて餌にします。
言わばこの2色は、ペンギンにとっての武器でもあります。