フクロモモンガの体重は、成体のオスでだいたい100~160g、メスは80~130gくらいといわれるようです。
赤ちゃんは生まれた直後は0.5g程度、脱嚢から2ヶ月くらいで親と同じような食事をとれるようになる頃には60g程度にまで成長するそうです。
成長スピードの速いモモンガですが、成長の過程で体重があまり増えないと心配になるかもしれません。
モモンガの体重が増えない時には何が起こっているのでしょうか?
モモンガの体重が増えない原因と対策について
体重が増えない時期があったとしても、エサをちゃんと食べて栄養のバランスがとれているのであれば、それほど心配はいらないそうです。
成長の過程には停滞期もありますので、一週間ほど様子を見守る程度で大丈夫なことも多いのですね。
ただし、食欲がなかったり軟便が出たり、また一週間以上全く体重が増えなかったり減ったりしている場合は、その原因をつきとめることが必要になるでしょう。
飼育環境やエサについて再確認したり、病院で診察してもらうなど早めの対応が先決になります。
食欲不振の場合の理由は様々でしょう。
飼育環境の急変や悪化、周囲の人間や他の動物から受けるストレスなどが原因の場合も少なくないようです。
飼い主のタバコや化粧品などのにおいや芳香剤などにも気を付けた方がよさそうです。
また、食べ物の好き嫌いもあるでしょう。
食いつきが悪い場合は好きなものを混ぜたり柔らかくするなどの工夫をしてみるのも手ですね。
深刻な状況になっている場合もあります。
感染症では、コクシジウム原虫の寄生による食欲不振や体重減少、ジアルジア症は毛につやがなくなったりお腹が膨らむことがあるそうです。
軟便を病院に持っていき判断してもらうのが早いでしょう。
感染症はケージの中を清潔に保っておくことである程度予防できるということですので、日頃からのお世話を欠かさないようにするといいでしょう。
代謝性骨疾患のひとつであるクル病も、顎の骨が柔らかくなるのが原因で食事がうまくとれないことにつながるとのことです。
この病気は栄養バランスの崩れが原因になるようですので、偏りのない食事を心がければ予防可能ですね。
まとめ
モモンガの健康には、飼育環境と食事の内容が大きな影響を及ぼしているようです。
不衛生な環境から感染症が発生したり、栄養バランスの乱れから体に異常をきたしたりすることが多いことがわかりました。
飼い主としては、ケージの掃除などは定期的に欠かさず行ったり、食事についての知識を得て工夫することが義務ともいえるくらいの重要さを持っているのですね。
もちろん体重測定もきちんと行うことで健康管理に役立てることも大切ですので、キッチンスケールなどを利用して欠かさず行うようにしたいものです。
モモンガの体重を測るときは、キッチンスケールを使うと便利です。
なかでもデジタル式のものがおすすめで、0.5gや1g単位で測ることができます。
モモンガをスケールのお皿の上にのせて体重を計りますが、お皿にのってくれないときは、プラスチックのケースか食器などを利用しましょう。
まずモモンガをプラスチックのケースなどに入れてキッチンスケールにのせます。
あとでプラスチックケースの重さを引けば、モモンガの体重がわかります。