ペンギンといえばとても可愛らしく、動物園や水族館でとても人気のある動物です。
ペンギンは比較的われわれ人間と身近な動物のように思えますが、野生のペンギンのほとんどは南半球に生息しています。
ペンギンは寒い地域に住んでいるイメージが強く、これは間違いではないので南半球にしか生息していないのもなんとなくわかりますが、どうして南半球にしかペンギンは生息していないのでしょうか。
今回は、ペンギンが南半球にしか生息していない理由についてまとめてみたいと思います。
ペンギンはなぜ南半球にしか生息していないのか?
ペンギンは南半球にしか生息していないと言いますが、これは厳密にいえば間違いです。
ガラパゴスペンギンという種類のペンギンがいますが、このガラパゴスペンギンはその名の通りガラパゴス諸島に生息しています。
ガラパゴス諸島のイザベラ島の一部は、赤道より北部にあるため北半球に属することになります。
とはいえほぼすべてのペンギンが、南半球に生息していることは間違いありません。
これはペンギンの進化の歴史が関係しています。
ペンギンは、南極大陸から発生する寒流の流れる地域に生息しています。
ペンギンは、この寒流の中で進化し適応してきたと考えられており、この寒流はペンギンの餌も豊富に含んでいます。
寒流の流れは赤道をこえることはないため、ペンギンは通常の状態である限り北半球へは進出できないと考えられているのです。
まとめ
今回は、ペンギンが南半球にしか生息していない理由についてまとめてみました。
どうやらほぼすべてのペンギンが、南半球に生息しているのには寒流の流れが、南半球にしか存在しないためのようです。
研究によると、ペンギンはニュージーランドで発生し、南極を取り囲むように分布していったと考えられています。
しかし寒流の途切れる場所で分布も止まっており、北半球には進出していないため、この説はかなり信憑性のあるものだと思います。
ちなみにペンギンは、寒い場所でしか生きられないと思われがちですが、日本で飼育されているガラパゴスペンギンなどは、冬を乗り切るために、暖房を利用したりするため、必ずしもそうではないようです。