イヌ科の動物であり、日本には昔から身近な存在である「たぬき」。
近くで見たり触ったりしたことはなくても、知らない人はいないはずです。
昔話に出てきたり、映画や有名な焼き物もあります。
この動物をたぬき、と呼ぶのが普通のことであり、特にそれについて考えたこともないかもしれません。
しかし、この由来を調べてみると動物についても、その時代の人々についても知ることが出来ます。
たぬき、の名前や漢字の由来についてご紹介します。
たぬきの名前の由来とは?
名前の由来は諸説ありますが、いくつかご紹介します。
- 「タヌキの皮を手貫き(たぬき)に用いたから」
このたぬきとは、手や腕を覆って保護するもののこと。 - 「田の怪(け)の意から」
- 死んだように見せかけて人を「い出し抜く」
- 人の魂を抜き取るので「魂抜(たまぬ)きの意から」
などの説があります。
これらの説を見るだけだと、あまり印象の良い動物とは認識されていなかったようですね。
この4つの説がよく知られているものです。
狸の漢字の由来は?
「狸」という漢字の意味は、ヤマネコなどを含めた中型の哺乳類を表していたようです。
日本には狭い範囲にしかヤマネコが生息していないので、中世の時代に「狸」から「たぬき」になったと言われています。
古くに作られた書物には、「狸」と「猫」が逆に使われていたりもあるようです。
また「貍」とも書き、これはむじなへんと呼ばれ、獣が背を丸くして獲物に襲い掛かろうとするさまを表しています。
このむじなへんのつく動物は、こうした姿を想像出来ることからきているようで、猿、猪、猫もあてはまります。
漢字は見たままの姿や行動、印象から成り立つものが多く、それは動物に限らずです。
まとめ
何気なく普段から使う言葉や漢字には、本来全て意味があります。
子供の頃から、全てに対して意味を一緒に習うわけではないので、こう書くのが当然と書いています。
こうした言葉や漢字の由来について知ると、また見かたも変わり面白いですね。
気になることがあれば、どんどん調べてみましょう。