タヌキが感染する皮膚病として知られる疥癬(かいせん)ですが、自然治癒はするのでしょうか?
病院に連れて行かないと、治ることはないのでしょうか?
タヌキがかかる病気である疥癬は自然治癒するの?
疥癬は皮膚病の一種で、体の毛が抜け落ちてしまうという病気です。
私たちが普段イメージするたぬきの姿とは、あまりにも違う姿であるため、タヌキではなくなにか他の動物ではないかと思ってしまうほどです。
疥癬の原因ですが、原因はヒゼンダニというダニです。
ヒゼンダニが体に寄生することで、タヌキは疥癬にかかってしまうというわけです。
残念ながら、野生のタヌキが疥癬にかかってしまった場合、自然治癒は難しいと言われています。
疥癬は強い皮膚病で、ヒゼンダニが寄生してしまうと体中が痒くなってしまいます。
痒みには耐えることができないため体をかく、それによって症状は悪化します。
野生の動物たちに、病気だから体をかかないようにしてくれといっても無理があります。
(飼っている動物であっても、言うことを聞かせるのは困難です)
疥癬にかかってしまった場合、ダニを取り除かなくてはなりません。
ダニが体に寄生している間は、ずっと痒いままだからです。
ではどうやってダニを取り除くのか、それは注射です。
注射で、ヒゼンダニを取り除き治療していきます。
この治療は動物病院などで行われる治療となっており、動物で治療を受けることができないのであれば自然治癒は不可能です。
「自然治癒ができないのであれば保護して治療してあげたい!」
このように思われる方もいるかもしれません。
しかし野生動物を保護することは、法律により禁止とされています。
もし疥癬に感染しているのであれば、保健所などの対応できる行政に連絡して下さい。
しかし連絡しても治療を行うケースは少ないため、かわいそうですが見守っていた方がタヌキのためかもしれません。
野生動物に人間が手を貸してしまうということは、生態系のバランスを崩してしまうことになりますのでおすすめしないです。
まとめ
疥癬にかかってしまったタヌキは、自然治癒するのかどうか紹介していきました。
- 疥癬は注射でダニを取り除き治療をしていく
- ダニを取り除く必要があるため自然界での治癒は不可能
- 自然治癒できないからといって野生動物のタヌキを保護しての治療はおすすめしない
かわいそうかと思われるかもしれませんが、動物と人間が共存して生きていくためには、野生動物に手は貸さない。
覚えておいて下さい。