昔からの童話にも「キタキツネ物語」「キツネの嫁入り」などがありますが、キツネとキタキツネって同じなの?
それとも違う?
違うとしたらどう違うの?と疑問に思ったことはありませんか?
ここでは、キツネとキタキツネの違いについて詳しくご紹介します。
目次
キツネとキタキツネの主な違い
日本語で単に「キツネ」というときは、通常アカギツネを指します。
アカギツネは学術的には「ネコ目イヌ科キツネ属」に属しています。
ユーラシア大陸北部と北米大陸にも分布するため、アメリカなどの外国で一般的に”Fox”と呼ばれるのが、このアカギツネです。
毛の色は、その名にあるように赤みのある褐色が特長ですが、中には灰色を帯びた種類のキツネもいます。
これらは属に「ギンギツネ」と呼ばれます。
一方、キタキツネは、アカギツネの亜種(あしゅ)です。
亜種とは、種として独立させるほどのものではないけれど、別の種とするには違いが少ないと言う場合に用いられる言葉です。
キツネとキタキツネ以外の種類とその違いについて
世界にはキツネやキタキツネの他にも、さまざまな種類のキツネが存在しています。
フェネック
北アフリカやアラビア半島に生息していて、大きな耳が特長の小さな可愛いキツネです。
大きな耳は暑いところで生きるため、放熱の役割を果たしています。
また敵から小さな体を守るために、毛の色が砂の色と似た保護色をしています。
マーブルフォックス
小さくて可愛いので、人間が人工交配を繰り返して作ってきた種。
ペットとしても人気があります。
グレイフォックス
主に北米に生息し、名の通り、灰色の毛が特長で、灰色ギツネとも呼ばれます。
シルバーフォックス
体毛がシルバーで美しいため、人間が毛皮を取るために飼育されています。
ホッキョクギツネ
北極地域原産の小型のキツネ。
寒さに強く、極寒地でも生息が可能。
真っ白な毛皮が特徴的ですが、季節によって毛の色は変わります。
体のいたるところが、表面積が狭い、手足が短いなど、寒さに適応できる作りになっています。
クロスキツネ
肩の部分の柄がクロスしたように見えるため、このように呼ばれます。
手足が長く、主に北米で生息しています。
まとめ
以上、見てきましたように、キツネの種類はいくつかありますが、一般的に「キツネ」というのはアカギツネを意味する。
そしてキツネとキタキツネは「種類は別とはするが、大きな違いはないもの」と捉えてよいでしょう。