チーズに使われるミルクといえば、牛乳、山羊乳、羊乳がおなじみです。
種類によっては、見た目も似ていたりしますがミルクの味は違います。
今回は、その中でも「山羊乳」について調べてみました。
目次
ヤギのチーズの名前とその成分は?
ヤギの乳から作られるチーズの総称が、シェーブルタイプと呼ばれるチーズです。
「シェーブル」とはフランス語で「ヤギ」のこと。
牛乳からつくるチーズより歴史は古いと言われています。
弾力はやわらかく、ヤギ独特の強い個性のある味ですが、やみつきになる人が増加。
なお、このタイプのチーズの特長は、つくりたてから熟成するまで、どんな状態でもその美味しさが楽しめること。
シェーブルには、黒い炭をつけたもの、そのまま熟成させたもの、白カビを皮に植えつけたものがあり、その種類によって熟成の度合いも違ってきます。
また、山羊のチーズの成分は牛チーズと比べタンパク質と脂肪に違いがあり、タンパク質が違うことで牛乳アレルギーを持つ方もヤギ乳であればアレルギー反応を起こさない場合があります。
また、牛チーズに比べ低脂肪です。
ヤギのチーズの種類はどれぐらいあるのか?
イボレス
ベラタ種という黒いヤギのミルクで作ります。
このヤギのミルクは通常のヤギのミルクとは異なっていて、脂肪分が多く含まれていて、たんぱく質の量も多く含まれています。
そのせいかまるで見た目や断面やボロボロした所もまるで羊のチーズとも呼ばれています。
外皮にはパプリカを加えたオイルで拭くためオレンジ色の色素がついています。
色こそ白いけど、味はどこかのペコリーノと似ています。
ヴァランセ
四角錘の形になっており、シェーブルの中でも群をぬいているのがヴァランセです。
元々は三角錐のチーズを、エジプトの遠征に失敗したナポレオンが怒って切り落とした伝説があります。
独特な匂いを少なくする為に表面には灰がぬられていますが、ヴァランセは美白なチーズだから、断面は透き通るような色のチーズとされています。
コクのある濃厚な味が特徴で、熟成してさらにコクが増し、より美味しいチーズを楽しむことが出来ます。
クロタン・ド・シャヴィニョル
ヤギ独特の風味と濃厚な味わいが楽しめるシェブールチーズがクロタン・ド・シャヴィニョルです。
熟成がしていない時期は非情にやわらかく、熟成が進むことで硬くなっていくので専用のナイフで切り分けて食べます。
栗のような食感も特徴で、シェブールチーズの中でも特に個性が強いチーズとして今人気が高いと言われています。
サント・モール・ド・トゥレーヌ
シェーブルの中でも、個性が強く、独特の強い味わいを楽しむことをできるのがサント・モール・ド・トゥレーヌです。
表面は炭で覆われているため黒くなっていますが、特徴としてはチーズの中心部に麦わらが1本通してあります。
これによって型崩れを防ぎ、通気性を高めています。
風味は強く、酸味もあるため初めて食べる人は少しハードルが高いです。
しかし、やみつきになるチーズとしても有名です。
セル・シュール・シェル
シェーブルの中でも最高傑作で有名なのがセル・シュール・シェルなのです。
ポプラの木炭と塩を混ぜた粉が全体に塗され、雑菌の繁殖を抑制し水分を保つ役割があります。
外見は黒いですが、中身は美しい白色が特徴です。
きめ細かく繊細な口当たりと爽やかな酸味、まろやかな甘みがあります。
まとめ
ヤギのチーズといっても種類が多く特徴を生かしており、人々を魅了しているヤギのチーズ。
ぜひ一度ご賞味あれ!!