プレーリードッグは社交的な動物です。
コミュニケーションを積極的にとりますし、鳴き声を駆使して日常会話さえも行います。
群れで生活するうえで培ったものかもしれませんが、他にもプレーリードッグには珍しい習性があります。
今回はプレーリードッグがする「キス」の意味に迫りましょう。
プレーリードッグのキスに隠された意味
プレーリードッグはキスをします。
鳥などで、母親がヒナに餌を与える時など、口移しで与えることがありますが、プレーリードッグのキスはそういったものとは大きく性質が異なります。
冒頭で述べたとおり、プレーリードッグは社交性の高いことが特徴の動物です。
一匹では天敵に狙われやすく、また対抗する手段を持つわけでもないので、一夫多妻制のもと群れをつくり、複数の家族が広大な巣穴で生活しています。
そういうわけで、複数のプレーリードッグが一緒に行動を共にするのが基本となっています。
そのため、コミュニケーション能力が非常に長けています。
たとえば鳴き声だけでも数百種類という違いがあり、天敵を見つけたときは距離や動物の種類、危険度に至るまで鳴き声で伝えるのです。
以上のようにプレーリードッグは互いの連携やコミュニケーションを重視しているのですが、キスもその一環です。
とは言えキスそのものに特別な意味があるのではなく、キスはいわば「あいさつ」です。
他にもプレーリードッグ同士でハグをすることがあり、これもあいさつの意味を持ちます。
警戒やテリトリーのアピール、求愛だけではなく、こういったコミュニケーションツールも豊富なのがプレーリードッグの特徴ですね。
まとめ
プレーリードッグのコミュニケーションは「欧米的」という人がいます。
キスやハグをあいさつがわりに用いる点からでしょう。
私たちは動物をどうしても本能とか野性のみで行動しがちに考えてしまいますが、動物にも動物のコミュニティがあり、ルールがあり、娯楽があり、コミュニケーションがあるのだと再認識しました。
群れで行動し、コミュニケーションを大切にするプレーリードッグならではの習性ですね。