いま全国各地で、急激に猿の数が増えていると言われています。
ここ数年で私達の前へ頻繁に姿を現すようになり、猿と人間の境界線が下がりつつあります。
猿は東京の都心でも、数多く出没するようになりました。
猿が都心に出没するようになった原因は、一体何なのでしょうか?
原因を探ってみましたので是非読んでみて下さい。
猿が都心に出没する原因は?
なぜ猿が東京の都心に、出没するようになったのでしょうか?
その原因は猿が急激に増えている事と、人間と猿の距離が近くなってしまった事が考えられます。
つまり人に慣れている猿が、どんどん増えてきているのです。
2017年の12月頃、東京都内に次々と猿が出没し騒ぎになりました。
猿は大田区蒲田や平和島公園、埼玉県に近い東京足立区の住宅街で目撃されました。
最初に神奈川県平塚市で目撃され、それから東京都内にどんどん北上してきました。
猿の移動コースが平塚市から蒲田だったので、箱根駅伝の復路と同じ為ツィッターでは「駅伝サル」と呼ばれていたり、北上しているコースが映画「シン・ゴジラ」のゴジラのコースと似ていると、話題になったりもしました。
都心に出没していた猿は、新しい群れを求めて移動する若いオス猿でハナレザルと呼ばれます。
東京都の猿は、奥多摩町、檜原村,あきる野市,八王子市に生息しているといわれています。
猿は1つの群れに10数頭から100頭以上いるのですが、東京都には6から8つの群れがいるようです。
ここ数年は猿に農作物を食い荒らされる被害が多発しており、農家が大きな損害を受けています。
なぜ被害が多いかというと、猿の食害対策が十分に行われていない事や、農山村の過疎化が進んだ事、農業に従事する人達が高齢になり、実の取り残しが増えた事が原因なのです。
昔は果樹をきちんと収穫していたので、猿が里に下りてくるという事はありませんでした。
また、かつては炭や薪の生産のため木々が伐採され、その木を成長させてまた切るという作業が10年の周期で行われていました。
しかし過疎化が進み、若く見通しの良い林は地域の利用が無くなり、人の手入れが全くされないようになりました。
その為に木々が生い茂り、猿の餌になる植物を大量に、生産してしまう環境になってしまったのです。
山から林まで下りてきた猿が、今度は目をつけたのは人間が作っている農作物なのです。
農作物を食べて、栄養状態がいい猿は、毎年出産をします。
このように猿は数を増やし、人間のいる環境にすっかり慣れてしまったのです。
もうかれこれ1年近くいるハナレザルです。最近は大分近くまでよってくるようになりました、今年の交尾期に群れに入るかもしれません pic.twitter.com/5xKvSS3BB8
— 嵐山モンキーパーク いわたやま (@enchodesu) 2016年9月27日
まとめ
猿は人間に慣れてしまった為、人の多い都心にもよく出没するようなったのですね。
猿は頭が良いので慣れると、人間のいる環境に住み着くことが出来るようです。
猿による被害が各地で深刻になっている今、猿がどんどん好き放題しない為にも人間に慣れさせず、距離をとるのが大変重要になるという事が分かりました。