動物園では子どもから大人まで大人気の「猿」。
親子で仲良く並んでいる姿は、大変ほほえましいですよね。
そんな猿のおしりってなぜ赤いかご存知ですか?
私たちは、猿のおしりは赤いものだと思い込んでいますよね。
でも、おしりが赤いのは、ニホンザルの仲間だけなんです。
世界中に猿はたくさんいますが、おしりが赤い猿は思ったほど存在しないのです。
では、なぜ、ニホンザルのおしりが赤いのか詳しく説明したいと思います。
猿の赤いおしりにはちゃんと理由があった!
猿のおしりが赤いのは、猿が仲間を見分けるときにとても大切な印となります。
また、9月から3月ごろの繁殖期に入ると、メスは特におしりが赤く腫れあがったようになります。
オスの方も、赤くなり、オスはメスを引きつけようとします。
毛の下の皮膚は薄いピンク色なのに、おしりが赤く見える理由は、皮膚の表面近くに細い血管が張り巡らされており、血の色が透けて見えるからだと言われています。
猿にとって、赤いおしりは、血流が良く、元気である証拠なのです。
生命力があるとも言えるでしょう。
中でもボス猿のおしりは、ほかの猿よりも赤くなると言われています。
おしりが赤いということは、力があるという証で、ほかのどの猿よりも強いということをアピールしています。
一方で、子猿のおしりは、白っぽいのです。
赤いということは、大人の象徴でもあるんですね。
まとめ
ニホンザルの世界でもてるためには、どれだけ、おしりが赤いかが重要だということがわかりました。
おしりが赤ければ赤いほど、生命力のある強い猿だとみなされるのです。
また、ニホンザルは、人間と同じように、視覚が非常に発達した生き物なので、「色を識別できる目」をもっています。
そのため、赤く派手な色の方がわかりやすいためなのでは、ともいわれています。
つまり、繁殖期には、視覚的なアピールができるということです。
こういったことに注目して、猿を眺めてみてはいかがでしょうか。