オーストラリアでは、カンガルーとコアラが有名ですが、中でもコアラは絶滅の危機にさらされています。
理由は、コアラたちの住む生息地が減少していることと、恐ろしい伝染病が流行っていることだというのです。
この伝染病がコアラをさらに危機的な状況へと、追いやっていると考えられています。
さて、その原因とは何なのでしょうか。
コアラのクラミジアの原因とは?
コアラの伝染病といえば、大多数がクラミジアという病気です。
クラミジアとは昔からある病気で、性病の一つです。
地域差はありますが、メスのコアラの多くは、もともとクラミジアを持っていると言われています。
この病気に罹ると、結膜炎などの感染症による視力喪失、不妊症、尿道の炎症によるダーティテールと呼ばれる激痛を伴う症状があらわれます。
ワクチンで予防することが出来るので、動物園などで飼育されているコアラはほとんど発症することがないですが、野生のコアラは例外です。
オーストラリアでは、現在多くのコアラがこのクラミジアに罹っていて、深刻な問題になっています。
もともとコアラは、ストレスに弱いと言われていて、そしてストレスによって症状を引き起こすと言われています。
そのストレスの原因とは、人間だと専門家は話しています。
都市開発や森林伐採のせいで、住む場所がだんだんなくなってしまったことや、狭く限られた地域で生活するとどうしても近親交配などが起こり、遺伝病が発症しやすくなったりするからだそうです。
この予防と治療のために、保護団体などがコアラの状態を確認するために巡回しています。
クラミジアを発症したコアラは、軽度の軽い状態のコアラは抗生物質による治療を行います。
効果が出れば、野生に返しまた生活していくことが出来るのです。
しかし、治療が困難な末期のコアラは命を落とす対象になります。
まとめ
コアラは環境破壊によって数が減っているだけでなく、クラミジアによるものであることがわかりました。
その原因は、コアラを追い詰めた私たち人間にあるのです。
また、私たちにできることは今のコアラの環境を守ることなのです。