夏になると嫌でも出てくる虫たちですが、一体どこからやってくるのでしょう。
もし、巣の場所が特定できれば巣ごと一網打尽にして、なんて考えた事はありませんか?
蜂が巣を作るのはよく知られていますが、蜂に似ているアブはどこに巣を作っているのでしょうか。
土から、出てきているのがそれだ、という方もおられるようですが、真相はどうなのでしょう。
今回はアブの巣の場所についての紹介をします。
アブの巣の場所はどこ?
アブの巣って土の中?
土の中に小さな蜂の巣のようなものを見かけたことがあるかもしれません。
それは、アブの巣ではなく、ジガバチやツチバチです。
彼らは、基本的には攻撃的ではありません。
ジガバチは、ガの幼虫に卵を産み付け、自分の幼虫のエサにします。
穴を掘ってから、蛾の幼虫を探しに行って、麻痺させてから、穴へ運びます。
ジカバチは自分から人間に攻撃してくる事はめったにありません。
但し危険を感じると攻撃してくる可能性がありますので、用心して下さい。
ツチバチは地中にいるコガネムシの幼虫を見つけ、ジガバチと同じように麻痺させてそのまま卵を産み付けます。
ツチバチの幼虫はコガネムシの幼虫をエサとして育ちます。
ツチバチは産卵場所を選べないですが、自分の巣に獲物を運ぶという手間を省いています。
ツチバチもジカバチと同様に人への攻撃性は低いのでめったに襲われる事はありませんが、注意は必要です。
アブはどこ?
それでは、アブの巣はどこなのでしょう。
実はアブは巣を作りません。
アブは木や草、葉の裏側に数百の卵を産み付けるのです。
卵は数週間で孵化して生まれた幼虫が葉などから落ちて、土や水中ですごします。
成虫になる期間は種類によって異なりますが1~3年は土の中で過ごし、越冬も土の中です。
また、アブの種類によっては、蜂の巣を住処にするものや蜂の巣を襲って幼虫を捕捉する種もいるので、そこが土や軒下などであれば、アブの巣と勘違いすることもあります。
まとめ
アブは自分で巣を作ったりはしないようです。
しかし、一度に数百の卵を産み付けるのですね。
それが数年で成虫となってくるわけですから、うるさいわけです。
また、蜂の巣を横取りするというのは、ちょっとずるい気もします。