ムササビとモモンガの違いって何でしょう。

共にリスの仲間である齧歯目(げっしもく)に属しており、夜行性で夜の森を滑空し木々のあいだを飛翔する行動はとても似ています。

ここでは、似ているようで違いのあるムササビとモモンガについてみていきましょう。

ムササビ モモンガ 違い 大きさ

ムササビとモモンガの違いとは?

ムササビとモモンガの違いは、両者に共通している滑空においてみることができます。

ムササビの滑空距離は、無風状態で15~30メートルで風にのると120メートル以上、状況によっては200メートル近くに及びます。

対してモモンガの滑空距離は、無風状態で10~30メートルとムササビとほぼ同じですが、風にのったとしても100メートルほどに留まります。

この滑空距離の違いは、滑空時に使う飛膜(ひまく)の広さに違いがあるためです。

モモンガの飛膜は前足と後足にありますが、ムササビの飛膜は前足と後足に加えて、首と尻尾までにあります。

つまり、ムササビの飛膜の方が広いため、風にのり遠方へ飛翔することができる訳です。

滑空状態で左右の方向をコントロールする尻尾の作りにも違いがあり、細長いまたは扁平的なモモンガの尻尾に対して、ムササビの尻尾はフサフサで太い円錐形の形をしています。

この太い尻尾を回転させることにより、左右のコントロールを可能にしています。

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ムササビとモモンガの体の大きさは?

ムササビとモモンガの決定的な違いは、体の大きさといえるでしょう。

頭胴長27~49センチメートル、体重700~1500グラムと日本に生息するリスの仲間のなかでは最大級の大きさを持ち、この大きさは一般的なネコの大きさと同じくらいです。

モモンガの大きさは体長14~20センチメートル、体重150~220グラムでムササビと比較した場合、とても小さな動物です。

小動物のモルモットをご存知の方も多いと思いますが、モモンガの大きさはモルモットよりも小さいのです。

可愛くて小さいモモンガが、ペット対象として人気があるのも頷けます。

まとめ

ここまで、ムササビとモモンガの違いや大きさについてみてきました。

同じリスの仲間で同じように森を滑空する者同士にも、飛翔するための飛膜の広さや尻尾の作り、体の大きさなどに違いがありました。

夜の森の観察会に出向かれた際には、ここでご紹介したことを参考にしてみてはいかかでしょうか。

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