ペットを飼っていると、ペットから人間にうつる病気があります。
直接感染する場合や間接的に感染する場合があり、動物と人間の両方にかかる病気は動物由来感染症などと呼ばれています。
また、うつる病気とは区別して、注意しておくこともあります。
ハムスターを飼育するうえで、身近な問題である、ハムスターに噛まれた時に注意する病気について、考えてみたいと思います。
ハムスターが噛むとうつる病気や注意する点は?
ハムスターに噛まれたからといって、すべての人に異常が起こるわけではありません。
必要以上に恐れることはありませんが、万一の場合に備えて、ハムスターと接触する機会がある場合は、うつる可能性のある病気や注意点を正しく知っておくことが必要です。
噛まれることによって、ハムスターからうつる病気で有名なものに、リンパ球性脈絡髄膜炎があります。
これはげっ歯類がもつウイルスで、感染するとインフルエンザのような症状や様々な重い症状が出ます。
ほとんどの場合、感染したとしても、軽症であり、もし重症であったとしても、適切な治療により完治するといわれていますが、他にも様々な症状を出す多くのウイルスや菌などを保有していることも考えられますので、注意が必要です。
その他に、うつる病気ではなく注意を要するものに、アナフィラキシーショックがあります。
ハムスターに噛まれたことにより、その唾液が体内に入り、重度のアレルギー反応を起こす非常に危険な症状です。
よく蜂などに刺されて起こることは有名ですが、ハムスターでも起こる場合があります。
通常、アレルギーのある人がハムスターに噛まれても、かゆみや赤みが出る程度ですが、噛まれた後に呼吸がしづらい、意識がもうろうとする、手足がしびれるなどの症状が出た場合、すぐに受診が必要です。
また、強く噛まれて傷を負った場合、傷口からの二次感染を防ぐため、適切に処置をすることも重要です。
まとめ
噛まれることで、病気がうつることやアナフィラキシーショックが起こることは、確立としてはそれほど高くはありませんが、正しい知識を持ち異常な症状がある場合、すぐに病院に行くことが必要です。
このようなことを防ぐには、噛まないように飼育していくことが重要で、そのためにはハムスターの習性を知り、噛まなくて済むような環境を作ることが本当に大切です。