ライオンのオスには立派なたてがみがあり、メスにはありません。
ほかの動物たちを威嚇するために役立つたてがみは、生育、遺伝的要因、気候等にも影響されますが、黒い立派なたてがみをもつオスほど健康であり、メスに好まれるそうです。
たてがみが強さの象徴となっておりますが、実は、それだけではありません。
たてがみに隠れてしまっておりますが、ライオンの耳には狩りに役立つある機能をもっているのです。
ライオンの耳の特徴、便利な機能について、説明したいと思います。
ライオンの耳の特徴について
ライオンの耳は、ネコのような三角形ではありません。
オスの耳は、たてがみに隠れているため見つけにくいので分かりにくいのですが、メスの耳は小さくて丸い、可愛い形をしていることが分かります。
色は、黄色がかった茶、もしくは黒っぽい茶になり、ネコの耳同様、器用に左右に動かすことができるようになっております。
なぜ、ネコ科なのに、先が尖った三角形ではないでしょうか。
ネコは、周囲から狙われやすい環境にあるため、遠くの小さな音、声を瞬時に聞き分けなければなりません。
どんなに小さな音でも聞き逃すことのないよう、三角形の耳になったと言われております。
ライオンは、ネコ科ではありますが、ネコ科の中ではトラに次ぐ大きさを誇ります。
百獣の王と言われるライオンは、敵に狙われやすいネコと違い、簡単に襲われることはありません。
ネコのような鋭い聴力は必要ないため、聴力、形状が発達することはなかったのかもしれません。
#猫の日 ライオンの耳背面の模様は…黒帯状。写真は多摩動物公園で以前生まれたライオンの子どもですが、成長後も黒い斑紋は残ります(オスはたてがみで見えづらくなりますが…)。 pic.twitter.com/epgDlJxgqR
— 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) February 22, 2014
まとめ
ライオンの丸い耳には、トラやヒョウがもっている虎耳状班があることをご存知でしょうか。
虎耳状班とは、耳の裏側に白い斑紋がある耳のことになります。
この虎耳状班は、群れで行動するライオンにとっては、仲間同士のコミュニケーションツールであり、生き抜くための必須アイテムと言っても過言ではありません。
ちなみに、ライオンの虎耳状斑は基部が黒く、トラには中央に白い丸があります。
ヒョウは耳先端が黒く、基部から半分ほどが白い色となり、ジャガーは耳先端から半分ほどまでが黒く、その中に白い丸が付いているとのことです。