イカの姿をスーパーなどで、じっくり見たことはありますか?

イカの足は10本ですが、すべての長さが同じではありません。

またイカの吸盤は何だかザラザラしていて、タコの吸盤と様子が違います。

イカの足はイカにとって、どんな役割をしているのでしょうか。

イカ 足 役割

イカの足の役割は何?

イカは、背中側から腹側に向かい左右の第一腕から第四腕まで4対の足があります。

第三腕と第四腕の間からは、「触腕」という特殊な腕が2本出ています。

この2本の腕は、獲物を見つけると素早く伸ばし、器用に獲物を捕らえます。

コウイカ類では生きている間は、触腕を眼の下にあるポケットにしまっています。

ヤリイカやスルメイカはポケットを持っていませんが、普段は他の足と同じくらいに縮めているそうです。

2本の触腕はこのように伸縮自在で、人間の手のように獲物を捕らえる時に伸ばして、使っているようです。

この触腕も釣り糸に引っかかってちぎれてしまったり、わざとちぎって逃げるイカもいるそうです。

イカにとって必ずしも、無くてはならないものではないようです。

タコイカやヤツデイカの仲間は、子供のころは触腕もあり10本足ですが、成長するにしたがい取れていき8本になるそうです。

またイカの足は、獲物を捕らえるためだけではなく、捕らえられた獲物をイカ同士で奪い合う時にも役立ちます。

触腕や他の足をからめて戦います。

泳ぐときにも、揃えた足が泳ぐ方向を決める舵の役割もしています。

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ではイカの足にある吸盤は何のためにあるの?

タコの吸盤は皆さんもご存知のように、柔らかい肉質ですが、イカの吸盤は筋肉でできたお椀型です。

吸盤はキチン質で内側の縁にはスパイクのような、ギザギザした鋭いトゲが並んでいます。

この足で獲物にしがみついていくのです。

イカの吸盤は、タコのように腕に直接くっついているわけではありません。

ワイングラスのような長い柄があります。

獲物が暴れても「遊び」があるために、簡単に吸盤がはがれないようになっています。

ツメイカやカギイカなどは、吸盤の環が鈎に変形しています。

初めは丸い環ですが、成長と共に鈎のようになるそうです。

獲物を逃がさないための適応なのでしょうか。

まとめ

イカの足は、獲物を捕ったり生き抜いていくために、大きな役割があることがわかりました。

タコは泳ぎがあまり得意でないため、海の底で生活しながらエビなどを吸盤で吸い付けて獲物を捕っています。

イカは泳ぎながら生活をしているので、獲物も泳ぎながら捕らなくてはいけません。

そのために触腕という長い腕をもっていたり、獲物にしがみつくため吸盤にトゲがあったりするのでしょう。

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