野生のタヌキが感染しやすい病気として、疥癬(かいせん)という病気があります。
この疥癬という病気は、皮膚病の一種で、ヒゼンダニが皮膚に寄生することで感染します。
強い皮膚病で痒みを伴い、毛が抜けてしまうことが多いです。
このように恐ろしい病気である疥癬ですが、私たち人にもうつるのでしょうか?
もしうつるのだとしたら、用心する必要があります。
今回は、疥癬はタヌキから人に移るのかということについて紹介していきます。
タヌキの疥癬は人にうつるの?
タヌキの疥癬が人にうつるかどうかですが、うつります。
とはいっても、タヌキから人に直接うつるケースは少なく(直接触れたりしないので)、他のルートから人に感染するようです。
一番多い感染ルートは、タヌキ→犬→人へと感染するルートです。
タヌキの目撃情報が多い地域で、犬を外に飼っている場合は要注意です。
タヌキは、犬の餌として与えることが多いドックフードを餌として食べることがあり、餌を食べに民家へとやってきます。
このときに犬にヒゼンダニが寄生し、疥癬に感染してしまうケースが多いそうです。
飼っている犬が疥癬に感染してしまった場合、間違いなく人にも疥癬は感染します。
犬が疥癬に感染してしまった場合は、動物病院へ連れて行き治療となります。
イベルメクチンという寄生したダニに強い薬があるため、薬を投薬して治療していきます。
では人が疥癬に感染してしまった場合はどうなるのか、その場合は皮膚科へ行ってください。
皮膚科に行って薬をもらって治療していくのですが、この薬は動物病院で犬がもらったイベルメクチンであることがほとんどです。
人の場合は塗り薬で貰うことがほとんどで、痒みが出ている場所だけでなく体全身に薬を塗って治療していく必要があります。
薬を塗ったからといってすぐによくなる病気ではなく、継続的に塗る必要があります。
疥癬が人に感染してしまうと強い痒みを伴い、全身に広がっていきますのでしっかり病院を受診し診断を受けるようにして下さい。
まとめ
タヌキの疥癬が、人にうつるかどうかを紹介していきました。
- タヌキの疥癬は人にうつる
- タヌキ→人というよりはタヌキ→犬→人のルートで感染することが多い
- 人が疥癬になってしまった場合はすぐに病院を受診する
- イベルメクチンが処方されることが多く全身に塗って治療していく
いかがでしたか!?
タヌキは住宅街などに生息しています。
目撃情報が多い地域に住んでいる方は、気を付けるようにして下さいね。
心配な方は、犬を室内で飼うなどの対策をされることをおすすめします。