動物園の小動物コーナーなどで大人気のシマリスですが、日本では野生のシマリスは生息しているのでしょうか?
この記事では、日本でのシマリスの生息地や分布についてご紹介いたします。
シマリスの日本での生息地は?
シマリスは、世界中の広い範囲に生息しているリスですが、日本にも生息しています。
日本にいるシマリスは、シベリアシマリスの亜種である「エゾシマリス」です。
その名の通り、生息しているのは北海道です。
蝦夷のシマリスという意味ですね。
日本では普通、北海道以外には生息しておらず、日本で唯一野生のシマリスを目にすることができるのは北海道なのです。
そのため、日本でシマリスというと、野生動物というよりも動物園やペットのイメージが強いのです。
本州にはニホンリスというリスが生息していますが、これはシマリスではなく、見た目も大きく異なります。
最近では、本来は北海道にしか生息していないはずのシマリスが、北海道以外でも目にすることがあるようになりました。
北海道以外で目にするシマリスは、普通は外来種です。
エゾシマリスはペットとして飼うことができませんので、通常ペットとして飼われているのは「チョウセンシマリス」という外来種です。
つまり、海外からペット用に輸入されたシマリスなのです。
ペットとして飼育していたはずの人が、途中で放棄してしまったことによって、チョウセンシマリスが野生化してしまったと考えられています。
シマリスを捨てるということは、日本の自然や生態系を壊すおそれもある行為です。
生き物は、本来の生息地のみに生息させるべきです。
たった一匹のリスを逃がしたことで、何百年、何千年後に大きな変化をもたらす恐れがあるのです。
現在シマリスを飼育しているという方は、最後まで責任をもって飼育するようにしましょう。
シマリスは日本に分布している?
シマリス属の大部分が北米大陸に分布していますが、シベリアシマリスだけがユーラシア大陸や東アジアに分布しています。
日本にいるのは、シベリアシマリスの亜種であるエゾシマリスです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、シマリスの生息地についてご紹介いたしました。
生き物は本来の生息地で、生態系を守っています。
人間の手によって、その生態系を崩さないように心がけましょう。