うさぎも人間と同じように風邪をひくことがあるのを知っていますか?
うさぎの風邪は厳密にいうと、人間の風邪とは異なる病気です。
しかし両者はよく似ています。
うさぎの風邪は「スナッフル」と呼ばれており、注意が必要な病気のひとつです。
「うさぎの風邪」の症状
スナッフルは細菌によって発症する病気です。
主にパスツレラ菌という細菌に感染することで症状が現れます。
スナッフルは人間の鼻風邪にそっくりで、くしゃみや鼻水からはじまります。
目ヤニが出たり涙目になったりというように、目にも症状があらわれます。
スナッフルの症状が進むと、くしゃみはぜいぜいという苦しそうな呼吸に変わり、透明だった鼻水はネバネバとして、膿の混じったように白っぽくなって行きます。
スナッフルの症状が深刻になると、うさぎは肺炎になったり膿が肺にたまったりして呼吸困難になり、最悪の場合は亡くなってしまうこともあります。
このあたりは人間が風邪をこじらせて肺炎を起こしてしまうのと似ていますが、スナッフルは人間の風邪よりしつこくて深刻な事態に陥る可能性も高いので、要注意です。
「うさぎの風邪」の治し方
うさぎがくしゃみをくり返したり、目や鼻の周囲が目ヤニや鼻水で汚れているのに気がついた場合、スナッフルを疑って獣医に相談することをすすめます。
スナッフルの治療自体は決して難しいものではありません。
抗生物質が処方されるのでそれを餌に混ぜて食べさせたり、目薬をさしてやったりといったものです。
注意しなければならないのは、スナッフルは完全治癒がむずかしいことです。
症状が消えたら即座に治療を打ち切ってもよい病気ではありません。
獣医の指示にしたがって、根気強く治療を続ける必要があります。
スナッフルは細菌による感染症なので伝染します。
もし2羽以上のうさぎを飼っているのなら、症状の現れている感染したうさぎは、元気なうさぎから隔離する必要があります。
まとめ
うさぎの風邪ともいえるスナッフルは、人間の風邪より注意が必要な病気です。
スナッフルの予防のためには、衛生的でストレスのない環境でうさぎを飼うこと、パスツレラ菌に感染したうさぎは感染していないうさぎと引き離すようにすることなどが、あげられます。