鹿は太古の昔から食糧として狩猟の対象であり、人間とかかわりの深い動物です。
今現在日本にいる鹿はニホンジカと呼ばれる種類なのですが、何処にいてどの位の数なのでしょうか?
生息地や生息数について調べてみましたので、是非参考にしてみて下さい。
鹿の日本の生息地は?
日本の鹿の生息地は日本全土で、北から南まで広く生息しています。
生息地は、北海道、本州、四国、九州、淡路島・小豆島を含むいくつかの瀬戸内諸島、五島列島、馬毛島、屋久島、種子島、対馬、慶良島列島になります。
最近では特に、北海道や東北地方、北陸地方の生息域が急速に広がっていると言われています。
鹿の日本の生息数は?
次に鹿の日本の生息数についてです。
環境省のホームページでは、平成25年度の調査で本州以南のニホンジカの数は約305万頭、北海道では約54万頭と推定されています。
1989年に鹿の生息数を調査した時は約30万頭だったので、24年間で10倍に増えている事がわかります。
2023年度には453万頭に増えると言われている様で、日本では急速に鹿は増えて続けています。
今問題になっているのは、鹿が増えた事による被害です。
自然の生態系や農林水産業、私たちの生活環境に深刻なダメージを与えています。
その為、今よりもっと積極的に捕獲をしていかなければならないのです。
環境省と農林水産省では対策として、ニホンシカの数を10年後に半分に減らす事を目標としました。
なぜ、鹿はそんなに増え続けるのでしょうか?
それは鹿の繁殖力の高さにあります。
メスは1歳~2歳ぐらいから妊娠ができるようになります。
全体的にオスよりメスの数の方が多く、ほとんどのメスが妊娠しますが、ほぼ毎年のように出産をします。
他には鹿の天敵の狼が明治時代に絶滅した事や、地球の温暖化で大雪が降らなくなり、冬を越しやすくなった事が鹿の数を増やす原因になっているようです。
まとめ
鹿は日本の寒い地域から暖かい地域まで広く生息しているようですね。
鹿の数は平成25年度で本州以南に約305万頭、北海道で約54万頭いると言われています。
おとなしいイメージの鹿ですが、生息域が拡大している事や、数が急激に増え続ける事によって深刻な被害をもたらしているのですね。
鹿と人間が上手く共存できる日が来ることを願っています。