ニュースで「狩猟解禁」といったものを見たことはありますか?
お魚の漁などの解禁は親しみがありますが、狩猟というものを生業としていない限りあまりご縁のない言葉に感じますよね。
しかし、増加を続ける鹿から私たちの生活を守るためにも、狩猟をするハンターさんは重要な役割を果たしているのです。
今回は鹿の狩猟について、どの期間に可能なのか、特別な許可はいるのかを調べてみました。
鹿の狩猟時期は決められている?
そもそも狩猟って?
という方向けに簡単に説明しますと、狩猟というのは法律で指定された特定の鳥獣を狩ることです。
命を奪う行為であること、生態系維持の観点などから狩猟には様々な制約が課せられています。
その制約のひとつが狩猟時期です。
ハンターはいつでもどこでも狩猟していい、というわけではありません。
各自治体がどの動物はどの期間に狩猟をしてよいかを定め、ハンターはそのルールに従うのです。
ですので、狩猟時期は実は日本全国共通ではありません。
たとえば、2017年の滋賀県の狩猟時期は鹿とイノシシが11月1日から翌年3月15日まで。
他の鳥獣は11月15日から翌年2月15日まででした。
滋賀県の事情としては鹿とイノシシの数が増加し、被害も深刻化していたため、他の鳥獣に比べて狩猟の時期を多くとることになりました。
一般的な都道府県では、狩猟の時期は11月15日から2月15日までに設定しているところが多いようです。
鹿の狩猟と許可の関係
ここまで述べたとおり、狩猟は動物の命を扱うデリケートな問題です。
したがって「やりたい!」と思い立って軽率におこなえるものではありません。
鹿に限らず鳥獣を狩猟するには狩猟免許が必要で、さらに狩猟者として自治体に登録しなければなりません。
鹿の増加に自治体も頭を悩ませており、猟友会などに協力を仰いでいるといいます。
狩猟の時期を限定し、自治体が許可を出すことでハンターははじめて狩猟を公に認められることになります。
手筈を周到に踏むのは繊細な事情を考慮するから、なんですね。
まとめ
猟友会の方がイノシシを仕留め、ボタン鍋にして食べている映像を見たことがあります。
ハンターが鳥獣を仕留める理由は人によりけりですが、その需要は確実に増加しつつあります。
農作物への被害が深刻になっている現代で、狩猟は生態系のバランスをとるために無視できない手法と言えるでしょう。