園芸用の肥料には,鶏糞や牛糞など生き物の糞を発酵させて作った物があります。
では、うさぎの糞も肥料になるのでしょうか。
毎日大量に出るうさぎの糞を、肥料として活用出来たら便利ですよね。
はたしてうさぎの糞には、肥料になるような成分は含まれているのでしょうか。
うさぎの糞には肥料として使える成分が入っているのか?
うさぎの糞は盲腸糞と、ころころの糞があります。
盲腸糞は、うさぎが生きていくために必要な栄養素を含んでいて、出たらすぐに自分で食べてしまいます。
その盲腸糞を消化した後に、出てくるころころの糞は、カスだけかというとそうでもありません。
実は食物繊維と、栄養を多く含んでいる優秀な糞なのです。
うさぎの糞には窒素、リン、カリウムが多く含まれています。
これらは全て植物が育つために必要な養分です。
窒素は葉の成長に必要で葉肥とも呼ばれます。
リンは花肥、実肥と呼ばれ花や果実に必要な養分です。
カリウムは根の成長を助けます。
この植物の3大養分を多く含んでいるうさぎの糞は、肥料として十分活用できる物なのです。
日本では、兎糞肥料はまだあまり浸透していませんが、アメリカではホームセンターなどで販売されています。
うさぎの糞を肥料として使う時、そのまま土に撒いたり土と混ぜたりして使うことも出来ると言われています。
しかし糞が発酵する時には、熱が発生します。
この熱が植物の根を痛めてしまうので、糞をそのまま撒く時は量を控えめにした方がよいです。
そして出来れば、発酵させてから使用するのがお勧めです。
ポリバケツなどに、土や枯れ葉と一緒に糞を入れて発酵させることも出来ます。
3か月ほどかけて発酵させてから、肥料として活用すると根を痛めることも無く安心です。
まとめ
うさぎの糞は、2種類あります。
1つは盲腸糞と言い、うさぎの栄養補給に欠かせないものです。
これはうさぎ自身が食べる糞です。
もう1つは、うさぎがトイレなどに出すころころした糞です。
このころころした糞は、植物の肥料として活用することが出来ます。
植物の成長に必要な3大養分である窒素、リン、カリウムを多く含んでいるからです。
そのまま土に埋めたり、撒いたりしても肥料として使えるようですが、大量に与えると発酵する時の熱が植物の根を痛めてしまう危険性があります。
土や枯れ葉と一緒に糞を発酵させてから、肥料として植物に与える方がよいでしょう。