コウモリは鳥のように空を飛びますがれっきとした哺乳類です。
哺乳類の中には冬眠する動物がいます。
熊やリスなどは冬眠しますよね。
ではコウモリは冬眠するのでしょうか?
冬眠中はどうやって過ごしているのでしょうか?
調べて見たいと思います。
コウモリの冬眠中の体温
生物の中には、爬虫類のように外気温によって体温が変化する変温動物と、私達、哺乳類のような恒温動物がいますが、コウモリは私達と同じ哺乳類なので恒温動物になります。
恒温動物は温度を調整する能力を持っているので、気温が下がっても体温を保つことが出来ます。
体温を保つためにはエネルギーが必要になります。
そんな大事なエネルギーを使わないようにする工夫が必要になります。
そのために、冬眠中のコウモリは外気の温度に体温近づけてエネルギーの消耗を少しでも抑えるようにしています。
コウモリは、食物を食べこんで脂肪を蓄える動物たちとは違い、低体温・低代謝の時間を増やすことによって脂肪を増やします。
こうしてコウモリは冬を乗り切りますが、寒冷地では良い冬眠場所が見つからず、そのままエネルギーを使い切り冬が越せないコウモリもいるようです。
低体温・低代謝にするのは冬眠の時期だけではなく、寝る時も自分の体温を調節して寝るという習性があるようです。
ですから、昼間寝ている時でさえ冬眠と同じ様に体温を下げて寝ているので、突然、飛び起きるようなことがあっても体温が元の状態に戻るまで少し時間がかかるようです。
そんなときは、飛ぶこともできず少しぼーっとしているようなことがあるようです。
今まで書いて来たのは、虫を主食とするコウモリの種類の話です。
亜熱帯原産の果物を主食として食べるオオコウモリやフルーツバットは冬眠はしません。
しかし、虫を主食とするコウモリの種類も、最近では都市部のコウモリは冬眠しないという目撃報告もされているようです。
まとめ
コウモリは冬眠中、自分の体温を下げて代謝も下げて冬を乗り切ることがわかりましたね。
ですから、寝起きのコウモリは素速く動けないので、一概に弱っているとは言えないようなので間違って捕まえて保護しないようにしましょう。
コウモリを保護する場合は、コウモリが目覚めの途中なのか弱っているのか見極めが必要になりますね。