猿は、基本的には草食とされてきました。
食べるものが木の実や果物などが多いからです。
肉食なのは、同じ猿が進化した人間だけという考え方があったので、猿自体が肉食であるというのは考えられなかったのです。
このために、研究段階では肉食は人間だけのユニークな特徴とされてきました。
しかし、今から50年前には猿も肉食するものだと発見されました。
どの猿が肉食なのかを、これから解説してきます。
草食であるはずの猿が肉食とは?
これは、研究段階でわかったことですが、野生のチンパンジーが野生の猿の子供を狩って食べるという研究がされています。
つまり、猿も肉食する動物がいるという証拠にもなります。
これは、チンパンジーの狩りの様子を見てわかったことですが、猿の群れの中に入って襲うことが度々で、猿の群れがジャンプに失敗したところで、脳震盪を起こしたところ、待ち受けていたチンパンジーが捕まえて獲物にしてしまい、これを食べてしまうのです。
特に子猿の狩りはよく見られる光景です。
チンパンジーは集団では狩りはしませんが、少数のオスの口に入る程度ですから、すべてのチンパンジーが肉食ではないのです。
肉食の猿の種類がいる!
また、すべての肉食の猿の種類がいるわけではないのですが、最近ではゴリラが肉食ではないかという結果が出ています。
これはなぜかというと、ゴリラの排泄物の中に残った植物の種などを、あさっていたのは猿ではないかという可能性があるとしています。
一部の野生のマウンテンゴリラの排泄物から、猿のDNAと森林に生息する小型レイヨウの一種のダイカーのDNAが見つかったことから、ゴリラが肉食の猿の種類ではないかとされていました。
しかし、雑食であるはずのゴリラが肉食であっても、これは一部のゴリラにあたるようです。
飼育下にあるゴリラは肉食ではなく、植物の種や果物しか食べていません。
また、ゴリラだけではなくて、ボノボと呼ばれる種類の猿は、他の猿の肉やそのほかの哺乳類を狩ってその肉を食べています。
これは有名な話です。
まとめ
猿が肉食であるのは、ごく一部の猿だけです。
ほとんどの猿は、草食です。
エサは草の実や果実などを食べているからです。
しかしながら、最近の研究で、糞の中から特定の動物のDNAが出てきたことによって、肉食するものが現れてきました。
しかし、飼育下にある猿の中には肉食するものがいないのです。
動物園に出てくる猿では、まずは肉食しません。
ゴリラでも果実を食べています。
一部の野生の猿が、他の動物の肉を食べて生きていることがわかるのです。
これは研究が進まないとわからないものです。
このために、肉食する猿については、研究している最中ですので様子を見ることが必要となります。