虫刺され被害の代表格のひとつともいえる、アブ。
蒸し暑い時期になってくると出てきて、人間や家畜を刺してその血を吸います。
夏に山間部や渓谷などにレジャーに出かけた際、刺された経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
アブに刺された場合、痛みとともにかゆみと腫れが長く続きます。
この腫れの原因はいったい何なのでしょう?
また、いったいどのくらいの期間腫れが続くのでしょうか?
アブに刺されて腫れる原因
アブに刺されると、まずチクッとした激しい痛みが襲います。
これは、アブが血を吸う際、人の皮膚を噛みちぎってしまうために起こる痛みです。
皮膚を噛みちぎったアブは、出血をうながすために、口から抗凝固作用のある唾液を注入します。
この唾液の成分により、噛まれた箇所が腫れあがり、かゆくなるのです。
ひどい時には出血が止まらなかったり、熱を持ったりすることもあります。
このため、アブに刺されたときは、唾液の成分を出し切ってしまうのが一番の対策となります。
患部から血を絞り出し、流水で洗うか、ポイズンリムーバーを使って成分を除去しましょう。
また、子どもの場合、がまんできずに患部を掻いてしまい、腫れが悪化してしまうケースも見受けられます。
かゆみがひどい時は、患部をよく冷やして虫刺されの薬を塗り、うっかり掻かないように絆創膏やガーゼなどで保護してあげるとよいでしょう。
アブに刺されて腫れが続く期間
アブに刺されて適切な対処をした場合、人にもよりますが、通常数日から2~3週間ほどで腫れはおさまります。
ただし、刺された際に何も対策をせずに放置した場合、噛みちぎられた場所から細菌が侵入しやすくなっていますので、腫れがひかず、悪化してしまう場合があります。
もしそうなってしまったら、ただちに病院を受診しましょう。
さらに放っておくと、重症化したり、とびひにかかって周囲へ感染してしまったりすることもあります。
まとめ
アブに刺されて腫れる原因や期間について解説しました。
アブに刺されて腫れるのは、噛まれたときに注入される成分が原因なので、もしアブに刺されたときは急いでこの成分を除去しましょう。
迅速に処置することができれば、腫れやかゆみは長引かずにおさまります。