自慢の花壇や菜園、でも地植えなら「害虫は付き物」といわれています。
特に名前が挙がるのは「ヨトウムシ」だそうです。
ヨトウムシが成長すると「ヨトウガ」という蛾になる様です。
ヨトウムシとは、どの様な虫なのでしょう。
調べてみます。
ヨトウムシの幼虫の大きさは?
ヨトウムシは、ヨトウガの幼虫ですが、「シロイチモジヨトウ」や「ハスモンヨトウ」など、別の名前であっても全て一括りにして、「ヨトウムシ」と呼んでいる様です。
卵はきれいに並んでいるか、積み上がった印象で、おおむね2~3齢幼虫の頃までは、その場所にとどまっている様です。
ヨトウムシは、「夜盗虫」と書く名前の通り「活動は夜」、サナギの準備のためか食欲旺盛になった6齢(老齢=終齢)幼虫は、栽培者が寝ている間に活動を始める様です。
数日間目を離しただけで、作物や花壇は見る影もなく変わり果ててしまうそうです。
餌となる植物は、アブラナ科が主だといわれていますが、稲を除くほとんどの種類の葉や茎、花までも食べてしまうので、放って置くと、ひと株丸ごと食べ尽くされてしまうといわれるほどです。
5齢幼虫までは、葉の上にいることが多いともいわれているので、黒くて大きな個体を見つけやすいかも知れません。
ヨトウムシの大きさ
ヨトウガの幼虫は、その年齢期によっても大きさや色が変わる様です。
例えば、孵化後2~3齢幼虫では、15mmほどで、黄緑色や黄色味がかった灰色をしているそうです。
サナギになる直前の6齢幼虫では、50mm近くにもなり、灰色や赤黒い色に変わってくるということです。
ヨトウムシと呼ばれる個体には「ヨトウムシ=ヨトウガ」、「シロイチモジヨトウ」、「ハスモンヨトウ」の3種類のほかにも数多くいる様です。
ヨトウムシ(ヨトウガ)
- 6齢幼虫では、おおむね50mm近くにもなる様です。
- 若い幼虫時期は、頭は黒みがかった茶色で、体は薄緑色だそうです。その時期を過ぎると、頭は黄色がかった茶色で、体は黄色味を帯びた灰色や黒味を帯びた灰色になるといわれています。
シロイチモジヨトウ
- 6齢幼虫では、おおむね30mmほどで、普段のハスモンヨトウよりも小振りだそうです。
- 体の色は薄緑色の個体が多く、大きくなるにつれて、淡い緑色や茶色になるなど、個体によって変化が大きい様です。
ハスモンヨトウ
- 6齢幼虫では、おおむね40mmほどですが、60mmに迫る大きさになる個体もいる様です。
- 2齢幼虫を過ぎる頃になると、頭の後ろ部分に一組の黒い紋が確認できる様です。この時期を過ぎると、体は茶色や黒味がかった茶色に変わる様ですが、個体によって色の変化が大きい様です。
ヨトウムシの生態
例えば、ハスモンヨトウでは、卵を200~1000個近く、葉の裏に、こんもりと盛った様に産むといわれています。
そして、親虫が卵を保護する様にオレンジ色の毛で覆う様です。
ほかのヨトウムシと呼ばれる種類の卵は、整列させた様にきれいにまとまっているそうです。
それぞれ孵化すると、おおむね3齢幼虫までは固まって(集団で)過ごし、その後少しずつ単独行動を始め、6齢(老齢=終齢)幼虫の頃に最大となり、サナギになるため、土の中に潜るといわれていますが、それまでの間は、餌を求めて「夜に活動し、昼間は土の中に隠れる」を繰り返すそうです。
ヨトウムシは、世界中に生息している様です。
日本では、屋久島より北側から、おおむね関東地方まで、それよりも北では越冬はできないという説がある様ですが、それも最近の温暖化で北上しつつあるのでは、といわれている様です。
まとめ
栽培者を特に悩ませるヨトウムシには、ほかに2種類いることが分かりました。
どの個体も大きな被害をもたらす時間帯が夜に集中していることから、「夜盗虫」と書くことも分かりました。
ヨトウムシは、6齢幼虫(最終段階)になると食欲が旺盛になり、稲以外の植物なら、どんな種類でも食い荒らすことが分かりました。
ヨトウムシの大きさについては、30mmから50mm、大きい個体だと60mmに達することがあることを知りました。
幼虫の色も初めは淡い黄緑色から、緑色に変わり、その内に黒くなる個体、そのままの色でいる個体など、色だけで別の昆虫と見分けるのは、難しい様でした。