マンタは、マグロなどと同じ様に「回遊魚」として、日本の海でも見ることができるといわれています。
海には簡単に行けなくても、水族館の大水槽でも見ることができます。
水槽では、個体全身を見ることができますが、顔は、どこだと考えていますか。
裏側(腹側)にあると思っている人も多いでしょう。
「マンタの顔はどこにあるのか」について調べます。
マンタの裏側にマンタの顔!?
マンタの分類と種類
マンタは、エイの仲間(生物としての分類)だといわれています。
エイの中の「トビエイ目」に分類され、最近まで「マンタ=オニイトマキエイ」、1種類だといわれてきましが、研究の結果、マンタには2種類いることが分かってきたそうです。
「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」を「マンタ」と呼ぶ様になったといいます。
マンタの体
- マンタは、軟骨でできた体を滑らかに動かし、まるで飛んでいるかの様に泳ぐそうです。マンタは、体を保護する膜で覆われているので、人がしつこく触ったり、傷を受けたりすると、その部分の膜が剥がれて、病気や炎症を起こすといわれています。
- マンタには鋭い歯は1本もなく、紙のヤスリの様な下顎にあるだけだといわれています。マンタの頭の部分には大きな口があり、口の両脇から腹側に向かってあるエラで、口から食べた餌をろ過しているそうです。
- 口の横には頭鰭(アタマビレ)と呼ばれる器官があり、泳ぐ時の舵を取る役目と、触覚の役目を果たすといわれています。
マンタの顔
- マンタは、カレイやヒラメの様に、上(表側)から見た時の色と下(裏側)から見た時の色が全く違うので、すぐに区別がつくでしょう。マンタの裏側を見ると黒いシミ(斑紋)が不規則についているのが、確認できます。個体のシミは、人の指紋や牛の鼻紋と同じ役目を果たし、2つとないそうなので、まさに「マンタの顔」を表すものであり、個体を識別する唯一の部分だということです。
- 強いて「マンタの顔がどこか」といえば、やはり正面でしょうか。離れて外側に向いた2つの目、その間にある大きな口、両側の目から伸びるそれぞれの頭鰭などを全部入れた部分が顔といえそうです。食事の場面では、オキアミなどの餌を海水と一緒に吸い込む時に開ける大きな口の中まで見せてくれるかも知れません。
まとめ
研究者が説明する「マンタの顔」は、マンタの裏側(腹側)だと分かりました。
マンタの裏側にある斑紋(模様)が、指紋と同じ様に2つと同じものがないところから、研究者からは、「マンタの顔は、裏側である」という様ですが、一般的には、裏側ではなく、目も口も揃っている正面だと思いました。