皆さんは換羽という言葉をご存知でしょうか。
これは毛が生え変わることを意味する言葉なのですが、ペンギンも生後一年を過ぎると、一年に一度毛が生え変わるようになります。
今回はペンギンの換羽や、生え変わりの時期についてまとめてみたいと思います。
ペンギンの毛の生え変わりの時期について！
基本的に多くの種類のペンギンは一年に一度毛が生え変わりますが、例外も存在し、ガラパゴスペンギンなどは年に２回換羽します。
どうしてペンギンは、換羽をするのでしょうか。
ペンギンの羽毛には防水機能が備わっており、羽毛が古くなってくるとこの防水機能も低くなり、体を寒さから守れなくなってきます。
このため古い羽毛から、新しい羽毛に生え変わる必要が出てくるのです。
換羽は、おおよそ２週間から３週間ていどの期間をかけて行われるのですが、この期間は水中に入ることができなくなります。
もし水中に入ってしまうと、防水機能がない状態のため、羽毛に水分がしみ込んでしまい凍えてしまいます。
ペンギンの餌は水中にあることが多いため、換羽の時期は基本的には絶食することになります。
この絶食に耐えるためにも換羽に入る前に、十分な体力とエネルギーを充填しておきます。
換羽期前の数週間から数か月間は、餌をとることに集中するのはそのためです。
もし十分にエネルギーをためずに換羽にはいってしまうと、換羽期のストレスによる筋肉の衰弱により亡くなってしまうこともあるようです。
キングペンギンやガラパゴスペンギンの換羽期は繁殖期の前ですが、他の種類のペンギンは繁殖期の後に換羽を行います。
まとめ
今回はペンギンの換羽や、その時期についてまとめてみました。
毛が完全に生え変わるまでは、数週間という長い期間が必要であり、その間は絶食を強いられるため、命の危険もあるようです。
ペンギンたちにとって、換羽という行為はまさに命がけの行為なのでしょう。
しかも、一年一度やらなければならず、やらないと生活していくことができないという必要不可欠なものなのです。
見た目はとても可愛らしいペンギンですが、思いもよらない厳しい宿命を背負っているようです。
