ペンギンと言えば群れを作って行動しているイメージが強い動物ですが、どうして群れを作るのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
ペンギンが群れを作る理由、それは彼らの食性や環境に深く関わりがありました。
では、なぜペンギンが群れを作るのかについて紹介します。
ペンギンが群れを作る理由!彼らを取り巻く危険とは?
皆さんご存知のように、ペンギンの主食は魚です。
その魚を海深く潜って取りに行くわけですが、これには常に危険が伴うのです。
陸上や氷上から海に飛び込むとき、海の中の様子はほとんどよく分かりません。
なので、天敵であるヒョウアザラシやシャチなどが潜んでいることも。
そのため、ペンギンは苦肉の策として、群れを作り海に飛び込むときには1羽、2羽、そして3羽と、安全を確認しながら飛び込んでいくことにより、群れ全体の被害を最小限に抑えるようにしているのです。
また、陸上で行動するときも、もし前を行くペンギンに危険が及んだ場合、2番目にいるペンギンが後続のペンギンにそれを知らせる習性もあります。
いわば、先頭に立つペンギンは群れの危険を察知する役割を果たしている、というわけです。
その他にも、群れを作る理由として、水中で逃げ回る魚を連携して効率よく捕まえるためだったり、生まれた赤ちゃんのために餌を取りに奔走する親のため、子供のいない大人のペンギンは赤ちゃんペンギンを危険から守ったりと様々あります。
また、極寒の地に生息する皇帝ペンギンなどは氷点下にもなる気温、時速200kmの暴風雪に耐えるため、「ハドル」と呼ばれる円陣を組み、体を寄せ合って温め合うこともあります。
このハドルの中心部と外側では、なんと10℃も違うのだとか。
ハドルは外側にいるペンギンと、内側にいるペンギンで上手くローテーションさせて群れ全体を温めているのだそうです。
動画などを見ると、群れ全体が循環して動いているのがよくわかります。
循環しつつ、ぎゅっぎゅっとおしくらまんじゅうをしているように見えます。
それにしても、列の形成がとても綺麗なので驚きます。
まとめ
このようにペンギンが群れを作るのは、常に危険と隣り合わせの自然の中、助け合って生きていくためだったのです。
しかしながら、家族愛や親愛から、というのももちろんあるのかもしれません。
そういった面でも、群れを作るペンギンをもう一度よく観察してみるとまた違った目線で見られるかもしれません。