狼が生息している地域に寄っては、家畜が襲われる被害がかなり頻繁に起こっている事がわかっています。
狼が家畜を襲う原因が分からなければ、家畜の飼い主側も対応策を講じる事が出来ないでしょう。
狼による家畜被害はどれくらいになっているのでしょうか。
狼による家畜への被害はどのくらい有るのか?
狼が家畜を襲うと言うのは、日本では考えられません。
日本には狼が存在していないからです。
ヨーロッパや北米などでは、狼を保護する事を名目としているケースもあり、狼の個体数が増加している傾向があるようです。
その為、家畜を襲う狼も出現している事になります。
フランスでは、毎年のように狼を40頭の上限付きで駆除を認めています。
もともとフランスでは狼は1930年代に絶滅しているのですが、国外から移動してきた狼の群れが1990年代にフランスの山岳部に移り住んできた為です。
フランスでは狼による家畜への被害は、年間約8000頭にもなっていると言われており、そのほとんどが、放牧されている羊が狙われると言った事の様です。
北米の被害では、羊はもちろんですが、子牛が狙われるケースが多いとも言われており、狼が襲う対象は、自分たちよりもはるかに小さいく抵抗力が弱い物を順次襲っていると解釈した方が良いです。
自然界では、弱ければ弱いほど生き残れる確率は低くなりますから、ある意味、弱肉強食・食物連鎖の様な法則が成り立っていることと考えもいいでしょう。
狼が家畜を襲い被害をだす事になった原因は有るのか?
狼による家畜被害が多い地域はヨーロッパになります。
ヨーロッパでは狼の保護政策がとられているケースも多く、狼の個体数の増加が家畜被害の1つの原因とも言われています。
保護政策を行ったからと言っても、狼が爆発的に増加しているとは、考えにくい事もあります。
狼家畜を襲う原因は他の要因が大きく関わっているからとも考えるべきでしょう。
狼が家畜を襲う原因には、森林の減少・捕食する動物の減少が一番の原因になっています。
それは、放牧する為に、森林を伐採したり、森林の食害を起こす鹿等の駆除も考えられるからです。
狼側からすれば、人間が森林を少なくして鹿等の動物を少なくしているからと言う事になります。
狼と人間の境界線の一部が交わってしまった事によるものと考えた方がいいのかもしれません。
日本で言う所の里山と言う物がなくなってしまったことも原因の一つでしょう。
狼が人を襲うと言う事例は非常に稀であって、狼側が人との接触を避けている状態の方が多いはずです。
昼間は人間・夜間は狼と言った棲み分けができている事も考えら得ます。
狼による家畜被害の問題は、狼に有るだけではなく、人間側にも問題があると言う事です。
基本的には人間は傲慢な生きものですから、その考えを狼が全て悪いと言う風に置き替えているに過ぎないのではないでしょうか。
まとめ
狼による家畜への被害の状況と原因について紹介してきました。
人間が森林伐採によって開拓しているのが一番の原因とも考えられます。
自分たちの生活の為では有るのでしょうが、全てを狼のせいにするのは、どうかとも思えます。
牧場主にとっては被害は生活を脅かす問題ですから狼を悪と考えがちになりますが、自衛策を確実に行う事も被害軽減につながるとも思えます。
決してどちらが悪いと言う訳では無いですから、共存共栄が人間と狼にとっては一番いいはずですから、それを模索するしか方法は無いでしょうね。