知っている方も知らない方もびっくりすることがあるんです。
それは腸の長さ。
一般的に人間は体長の約12倍!(160cmで約1.9Km!!)
馬は約10倍の39mもあるんだそうです!
これだけ長いと、何かしらの事が起きても不思議ではありませんよね。
では、一番厄介であろう病気の一つに腸捻転があります。
さわりだけでも解説をしていきたいと思います。
腸捻転になる原因は?いったいなに?
原因はいくつかあるようです。
代表的な原因を挙げてみました。
激しい運動後
これは調教後や練習後、急激に腸の微細運動が活発になりもともと折れ曲がっている腸に負担がかかることで一部分が飛び出すことで腸閉塞を併発してしまいます。
わかりやすく言えば、細長い風船をおもいうかべてください。
犬を作ろうとひねったり、くぐらせたりしているとプクーっと膨らんでしまうことがあります。
これが激しい運動後になりやすい腸捻転です。
腸内環境
飼料が原因のガスにより膨満感があり引き起こされる捻転、細菌などによる下痢で激しく腸が動いてしまうことで引き起こされる捻転。
仔馬の時ほど細菌には弱く、盲腸に発症しやすくなります。
下痢や嘔吐を繰り返すときは、腸捻転が疑われます。
出産後の牝馬は、膨満感が原因の腸捻転が疑われることが多いようです。
しかし、早期発見が可能なのでしょうか?
今は、レントゲンやエコー検査の技術が発達しているので、比較的早期に発見されるようですが、少しでも遅くなれば回復に時間がかかるのは言うまでもありません。
腸捻転の治療法は?
腸捻転になると開腹手術が最も効果的ですが、毎日のように腸は動いているので自然治癒している場合もありますが、ひどくなればやはり開腹手術をして曲がった腸を元のようにできればいいのですが、中には伸びきった状態のこともあり切除あるいはガス抜きをしなければいけません。
エコー検査でも腸内がわかりずらいときは、直腸検査をするのですがこれはかなり危険と向き合わなければいけません。
馬にとっても負担がかかるため難しい病気といえます。
まとめ
馬は言葉を発することができない分、繊細で気持ちのやさしい動物です。
そのやさしさに人間も答えてあげなければなりません。
慎重な診断と早期発見は、馬とのコミニケーションがとれて初めて成立するものと思います。
これからもずっと仲良くしたいものです。