強さの象徴となっているたてがみと、堂々とした風格からも百獣の王と呼ばれているライオ ンですが、そんなライオンは一体何を食べて生活しているのでしょうか。
アフリカのサバン ナに君臨している王者の生活は、とても厳しいものとなっています。
そんなライオンの食べ 物とは、どんな種類の食べ物なのでしょうか。
野生のライオンの食べものとは?
野生のライオンの食べ物と言えば、シマウマなどを捕まえて生肉を食べるイメージがあると思います。
野生のライオンは、シマウマ・イノシシ・ヌー・レイヨウなどの大きな哺乳類 を食べます。
メスのライオンが夜になると、獲物を捕まえに行きます。
メスのライオンの狩りの成功率は 2〜3 割低く、毎日食べ物にありつけるということはありません。
メスのライオンが捕まえた食べ物をまずは、オスのライオンが食べます。
これは、リーダーであるオスのライオンが優先であることと、肉を引き裂く力が強いので、残りを子どものライオンが食べやすいようにしてい ます。
また、生肉の中でも肝臓が 1 番栄養が高く、厳しい自然界で生きるライオンにとって は、貴重な栄養源になっています。
オスのライオンが満腹になったあとに、残りの獲物をメスのライオンと、子どものライオンたちが食べます。
しかし、大きな獲物を倒すことができな かったライオンは、ウサギや齧歯類などの小さな動物や、鳥やダチョウの卵、魚や爬虫類なども食べるようになります。
食物連鎖の頂点にいるライオンが、獲得した獲物をハイエナが横取りしたり、またライオンがハイエナやヒョウが獲得した獲物を横取りすることもありま す。
このため、ヒョウはライオンはとても恐れていて、獲物を狩るとすぐに木の上に隠しま す。
しかし、特にメスのライオンは木に登ることができるので、木の上に隠してあるヒョウ の獲物までも、横取りすることができます。
ライオンは草食動物以外にも、プチハイエナやヒ ョウ、チーターなどの他の肉食動物も、日常的に捕まえています。
また、病気やケガで息絶えた動物の肉をたべたりします。
ライオンは大食いで 、1 回の食事で 30kg もの肉を食べること ができます。
もし、獲物が大きすぎて 1 度に食べることが難しい場合は、数時間おきに分けて食べます。
毎日、獲物にありつけるわけではないので、日によっては、何も食べずに過ごす日もあります。
オスのライオンであれば、一般には 1 日、平均 7kg、メスのライオンであれば、平均 5kg のエサを必要と言われています。
まとめ
食物連鎖の頂点に君臨するライオンでさえも、厳しい環境の中で狩りをし、獲物を捕まえて いることがわかります。
また、獲物を食べる順番でさえも、オスのライオンが 1 番に食べることが決まっていたりと、食べ物を食べることさえも、力関係が厳しく決まっています。
一 方、動物園で飼育されているライオンは、馬の肉と鶏頭を食べています。
動物園では、ライオンが 1 日に必要な肉の最低量の、5〜7kg ぐらいの量を食べています。
このように野生のライオンは、過酷な環境を生き抜くために、日々、命がけで食べ物を探して生活していることがわかります。