アルパカといえばモフモフした豊かな体毛が特徴ですよね。
まるで大きなぬいぐるみのような姿に癒される方は多いと思います。
そんなアルパカですが、毎年そのモフモフの毛を刈り取っているのはご存知でしょうか?
アルパカ牧場でも動物園でも、アルパカがいる場所では必ず毛刈りが行われています。
果たして、何のために行われているのでしょうか?
調べてみました。
伸び続けるアルパカの毛!毛刈りの理由は?
アルパカは、ペルーなどのアンデス高原地帯に生息しています。
ペルーではアルパカは毛を刈り取って毛織物などに利用ために、家畜として飼育されています。
アルパカの家畜化の歴史は非常に古く、遺跡の発掘調査によって、6000年前には既に家畜化していたという推定があるほどです。
この長い期間を経て、多くの毛を刈り取ることができるように品種改良されたのが、現在のアルパカだと考えられています。
こうして品種改良が施されたアルパカの毛は、自然に生え変わったり、抜けたりしないようになっています。
毛はひたすら伸び続け、放置すると2年ほどで地面に触れるほど長くなります。
この状態になるとアルパカの生活に支障をきたします。
そのため、家畜としてではなく愛玩用の場合であっても、アルパカには必ず毛刈りが必要です。
通常、アルパカの毛刈りは1年に1回、春から初夏にかけて行われます。
本来高原で生活するアルパカは暑さを苦手としているため、本格的に気温が上がる前にカットするのが望ましいのです。
毛刈りをするときは、安全のためにアルパカを固定して、バリカンで体部分からカットしていきます。
長い時間をかけると動物に負担がかかるため、できるだけスピーディに刈り取るのが理想です。
こうして毛刈りしたアルパカの写真を調べると、何故か頭の部分だけアルパカの毛が残っている写真が見つかります。
何故でしょうか?
実は頭部の毛も放置すると伸び続けるため、全然カットしていない訳ではありません。
しかし、頭部はデリケートな場所のため、やや長めに余裕を持って毛刈りする場合があるのです。
けれども、アルパカが快適に過ごすためにも、体毛を有効利用するためにも、毛刈りは必ず必要な儀式なのです。
まとめ
今回はアルパカが毛刈りする理由についてまとめました!
毛刈りをしたアルパカは、ヤギのようなほっそりした姿になって、モコモコだった時の面影はありません。
けれども、アルパカが快適に過ごすためにも、体毛を有効利用するためにも、毛刈りは必ず必要な儀式なのです。