日本でよく食べられているタコ。
刺身にしたり、揚げ物にしたり、お酒のつまみとしても有能な食材です。
筆者も好んでよく食べています。
タコは非常に多くの吸盤が付いた足を8本持ち、生物的には軟体動物の頭足類に分類されます。
しかし、そんなタコがアメリカでは悪魔の魚と呼ばれているそうです。
なぜ、タコは悪魔の魚と呼ばれているのでしょうか。
アメリカで悪魔の魚と呼ばれるタコ!
アメリカでタコが悪魔と呼ばれているのは、欧米人が信仰する宗教であるキリスト教に主な理由があります。
キリスト教といっても、ユダヤ教から派生したキリスト教に限られます。
何故なら、ユダヤ教の聖典であるタハナを基にして書かれたキリスト教の聖典である旧約聖書に、「タコは悪魔の魚である」といった主旨のことが記されているためです。
それに加えて、アメリカではタコが捕られていなかったため、タコへの偏見が強まったのではないでしょうか。
これらの理由から、アメリカの人々はタコを悪魔の魚と呼んでいるのではないかと思われます。
イタリアで悪魔の魚と呼ばれないタコ!
イタリアでも旧約聖書を聖典としたキリスト教を、信仰している人が多く存在します。
しかし、イタリアではタコが食べられています。
なぜ、同じ旧約聖書を聖典としたキリスト教を信仰しているアメリカと、イタリアでタコへの認識に差異が生じているのでしょうか。
それは、教派の違いです。
イタリアのキリスト教徒の多くは正教会を信仰し、アメリカでは多数のプロテスタントの教派が信仰されています。
正教徒の多いイタリアなどでは、斎の間は肉を大斎の間は魚をもが禁止されていましたが、タコや貝類などは禁止されていなかったためそのため、イタリアなどではタコを使った伝統料理が多いのです。
まとめ
以上、アメリカでタコが悪魔の魚と呼ばれる理由と、イタリアでタコが悪魔の魚と呼ばれない理由でした。
いずれも宗教上の理由から、タコへの認識が形成されているようです。
日本ではあまり宗教色が強くないので、宗教から物事へ偏見を持つということにあまり実感がわきませんでした。
確かに、タコは軟体動物でぬるぬるしていたり、8本の吸盤のついた足を持っていたりするので、気持ち悪いというのはわからなくはないです。
宗教によって食べることができないものがあったりすることが多いので、そういう人たちとかかわるときには気を付けたいです。