動物は大抵は茶色や、黄色っぽい色だったり鮮やかな色を持っていたりします。
中には真っ白のものや真っ黒のものもいますが、白黒でしかもしま模様があるというのは、シマウマのほかにいないのでしょうか。
しかし、なぜシマウマは他の動物たちが色を持つ中で白黒に進化したのでしょうか?
シマウマはなぜ白黒なのか?
シマウマは、野生の動物を追ったドキュメンタリー番組や映画などでよく、ライオンをはじめとする肉食獣に襲われているのを見ますが、実際はなんとか逃げきれていることも多いのだとか。
そんなシマウマの生き残るための術の中に、この体の色も深く関わっていると思われます。
まず、霊長類を除くほとんどの哺乳類は色を識別できず、白黒に見えているためシマウマの体の色は光学迷彩のような役割になっているようです。
この光学迷彩のような効果を作るには、シマウマのしましま模様も大切なようです。
また、あのしましま模様は一つの個体でそれぞれ違っていて、群れになるとその模様が混ざり合い個体が区別しにくくなるため、肉食獣は狙いを定めにくくなるといいます。
シマウマの体の色は体温調節のため?
しましま模様の理由には色々な説があり、その中に体温調節のためというものがあります。
これは熱の吸収率が違う黒と、白の体毛が交互にあることで、シマウマの体表面に風を生み、体温を下げているそうです。
サーモグラフィーでシマウマを見てみると、黒い体毛の部分は赤くなり、白い部分は黄緑色になるそうです。
(体の表面に風が生まれるのは、体が熱を吸収するときに微量の風が生まれるのですが、黒と白の体毛でそれぞれ違う大きさの風が生まれ、そこに差ができるため、渦となりた体表面に風が吹くそうです。)
まとめ
シマウマはしま模様の他にも、体の色にも自然界を生き抜く秘密があることがわかりました。
私たちが服で体温を調節するように、シマウマたちも熱いサバンナで、体毛を白黒のしま模様にすることで体温を調節しているようです。
他にも、天敵から身を隠すのに有利になるための白黒だったのですね。
しかし、これらの説は近年の研究により有力ではないとも言われています。
果たして実際のところは、どうなのでしょうか?