うさぎの不正咬合という症状は、歯の噛み合わせの悪さからくる病気です。
食べ物がうまく食べられなくなったり、伸び続けた歯が口の中で突き刺さってしまったりします。
さらには膿瘍を起こし、体の組織が溶けてしまいます。
また、先天性の遺伝子の病気で不正咬合が起きたりします。
伸び続けた歯を削らないことによって、この病気は起こります。
では、この病気の予防法とは一体どんなものがあるのでしょうか。
うさぎの不正咬合の予防方法とは!?
不正咬合になると噛み合わせが悪く、食事量が落ちてしまい、またうまくすり潰せないことで消化不良を、起こしたりうさぎの健康が損なわれてしまいます。
また、噛み合わせが悪いため、歯がうまく削られないので、どんどん伸びて行きます。
この、不正咬合の原因としては、生まれつきのものと、生活習慣によるものとがあります。
生まれつきのものは、ロップイヤーなどの種類のうさぎで、下顎過長症などの遺伝性の奇形があります。
下あごが上あごより前に出ているので、噛み合わせが悪く伸びてしまいます。
生活習慣によるものの1つは、食生活によるもので、咀嚼回数が少ないペレット中心の食生活で、歯がうまく削れず伸びてしまいます。
高い繊維質で固さのあるたべものを、与える必要があります。
もう1つは外傷によりものです。
高さのあるところから落ちたり、ケージを噛む癖があると、歯が歪んだり折れたりすることで、不正咬合の原因になったりします。
不正咬合になると、食欲低下、体重減少、よだれ、顔の腫れ、衰弱などがあります。
不正咬合を予防するためには、食生活の改善が必要になります。
うさぎの歯の性質を思い出し、うさぎの歯に良い食事を考えます。
野生のうさぎと同じような、咀嚼回数が多い固い食べ物を与えることが大切です。
ペットのうさぎの食事では、牧草が最適です。
ペレットは固いですが、牧草をすり潰して固めているので、すり潰す必要もないですし、水分があると、すぐにふやけてしまい、柔らかくなるので、奥歯を使う必要が牧草に比べてあまりありません。
一方、牧草は奥歯ですり潰さないといけないため、歯がよく削れ、適切な長さがキープできます。
牧草メインの食事にし、ペレットは足りない栄養を補充するといった目的で与えます。
ペレットだけでなく、固すぎるかじり木も噛む時に過剰な力がかかるため、不正咬合の原因となることもあります。
まとめ
うさぎの不正咬合の原因は、いろいろな原因があります。
食生活だけでなくケージを噛む癖があったり、高いところから落ちたりする外傷による歯への衝撃や、うさぎの種類で不正咬合になりやすかったりします。
不正咬合を予防するためには、まずは、牧草をメインとした食生活を意識していくことが大切です。