動物園でよく見かける猿ですが、足の速さについては猿によって違ってきます。
ニホンザルという普通の猿は、およそ30キロといいます。
それは、平均的な猿の足の走る速さですが、他の猿ですと走る足の速さが変わります。
今回は、その説明をしてみたいと思います。
それぞれの猿の足の速さは?
猿の足の速さというと、やはり人間が思い浮かびますが、人間は二足歩行ですから四足歩行では足の速さにはかないません。
ニホンザルは先ほど、平均して時速30キロということを説明しましたが、それ以上の速度を出す猿がいるのです。
その猿の名前はパタスモンキーという猿です。
この猿は主にナイジュリア、ケニアなどの西東アフリカにすんでいます。
見た目がかわいい猿なのですが、その走る足の速さが只者ではないのです。
その速さはなんと時速55キロというものです。
半砂漠地帯を生きる猿ですから、どうしてもその足の速さがないと生き延びることができなかったのです。
走る速さはどうやって図ったか?
パタスモンキーという猿の走る速さは、どのようにして出したのかというと、車のスピードメーターを目視して測定したといいます。
実は出典が記載されていないため、推測でしかないのです。
いろいろな論文があるのですが、結局は速度を図るには車と一緒に走ったところ、安定した速度が55キロだったという話です。
しかし、なぜ高速で走る必要があるのかというと、外敵から身を守る必要があったために、サバンナを思いっきり走ることが必要だったのが一番です。
草原にいるジャッカルやハイエナ、リカオン、チーターなどの肉食性の捕食動物が多い環境下にあるために、いつの間にか高速で走る猿の種類が現れて、進化の途中において早く走ることができる個体になり、彼らの遺伝子が世代を経るごとに広まっていったという説があります。
そして、走る方法も省エネ走法で走る速さを整えていかないと、気温の高いサバンナでは生きていけないという走法も編み出していきました。
まとめ
猿の走る足の速さについては、成育歴と環境にもよります。
ニホンザルのように四季のある環境にいる猿では、足の速さは速くはないのですが、パタスモンキーという猿では、砂漠の中にいる外敵から身を守るために、どうしても足の速さが車で追わないとならないぐらいの速さになるのです。
日常生活をどのようにして送るかによって、足の速さが進化したといっても過言ではありません。
人間でも四足歩行は可能ではありますが、物理的にも二足歩行ですから、陸上での短距離走を考えると正式な記録でもないことがわかります。
これも、進化の過程で人間として進化を遂げたものなのか、猿として進化を遂げたのには大きな違いがあることがわかるものです。