ハムスターの行動を観察していると、思わず賢いなぁと感心してしまいます。
自分でベッドを作ったりして、人間から見るとすごく知恵を働かせているように感じます。
学習能力も高そうで、とても期待してしまうハムスターの知能、実際はどうなのでしょうか。
それは人間でいうと何歳くらいにあたるのでしょうか。
ハムスターの知能って本当は人間の何歳くらい?
昔からネズミは頭がいいといわれてきましたが、クマネズミなどは仲間同士で役割分担をして、人間には聞こえない周波数の鳴き声でコミュニケーションをとりながら、危険を察知したり、餌を得るなどの目的を果たすことが実験により報告されています。
それではハムスターも相当賢いのでは、と期待してしまいますが、残念ながら、そうではないようです。
強い縄張り意識を持つハムスターは単独で生活し、群れでは生活しないことから、クマネズミなどとは習性が全く違うことがわかります。
自分でベッドを作ったり、トイレの場所を決めること、頬袋に餌をためて運ぶなどのハムスターの行動は、知能によるものではなく、習性であるといわれています。
そのためハムスターの知能としては、人間の赤ちゃんぐらいの知能であると考えられています。
ハムスターは人間を認識できる?
ハムスターは、習性により行動していることから、思考力によって自分や飼い主を認識することはできないといわれています。
飼い主に近寄ってきたり、飼い主から餌を食べたりするハムスターは、思考力ではなく、鋭い嗅覚と聴覚によって、安全かどうかを区別して行動しているのではないかと考えられています。
ハムスターの嗅覚は人間の40倍ともいわれ、聴覚は人間の4倍の音域を聞くことができ、人間には聞こえない超音波を聞き取ることも可能であるといわれています。
目は、近眼でモノトーンの世界で見えているようで、あまりよくないようです。
ハムスターは繰り返し慣れることにより、臭いや音によって餌をくれる安全な人間として、飼い主を認識しているようです。
まとめ
けなげで可愛らしいハムスターの行動は、知能による思考力ではなく習性であるということに、生き物が生まれ持つ、命の力強さを感じます。
またハムスターの飼い主への認識の仕方は、犬や猫が飼い主に懐くようなイメージとは異なり、人に慣れるという考えのほうがわかりやすいのかもしれません。
ハムスターの好奇心旺盛なこと、そして警戒心を和らげることが、ハムスターと人間の距離を縮める大切なポイントであると理解できます。