アルパカとラマは、共に南アメリカ大陸のアンデス高原地帯に生息しています。
どちらもモフモフの毛並みと、長い首が特徴です。
なおかつ似たようなカラーリングで、顔つきはそっくりです。
判別ポイントを押さえていないければ、並べても区別がつかないアルパカとラマ。
果たして、その違いはどこにあるのでしょうか?
調べてみました。
アルパカとラマの違いは、体の大きさと耳のカタチ!
アルパカとラマが似ているのには理由があります。
どちらも偶蹄目ラクダ科という、同じ科目に属する動物なのです。
この偶蹄目ラクダ科ですが、更にビクーニャ属とラマ属の二つに枝分かれしています。
そして、アルパカはビクーニャ属、ラマはラマ属に属しています。
つまり、近縁のそっくりさんとはいえ、あくまでも別の生物ということです。
しかし「アルパカがビクーニャ属である」という見解に対して「いや、本当はラマ属ではないか」とする主張も存在しない訳ではありません。
進化の過程に関する見解が分かれるほどに、よく似た種族ということです。
それでは、学名としての分類以外でアルパカとラマを区別する方法はあるでしょうか?
体の大きさがヒントになるかもしれません。
アルパカとラマは、見た目がそっくりですが、大きさかなり違います。
ラマの方がアルパカより重いのです。
アルパカの体重はおよそ50kgですが、ラマは100kgを超えるものもいます。
約2倍の体重差があるのです。
身長も平均としてアルパカの方が低いです。
とはいえ、体格には個体差があります。
大きいアルパカと小さいラマがいるとき、区別がつくでしょうか?
次に注目したいのは、耳の形です。
アルパカの耳は斜め上方向にピンと伸びています。
対するラマの耳は、ゆるくカーブしながら、上方向に伸びています。
大きさはラマの耳の方がアルパカの耳より大きいです。
体の大きさと、耳の形。
これら二つの大きな特徴以外にも、アルパカとラマには様々な違いがあります。
それは、体毛の柔らかさです。
アルパカから生えるモフモフの毛は、ラマに比べてより柔らかく、量が豊富です。
この柔らかい毛を刈るために、アンデス高原でアルパカは飼育されています。
ラマも体毛を刈り取って利用することができますが、ラマには別の大切な用途があります。
ラマはその背中に荷物を載せて、運ぶことができるのです。
ラマはアルパカと比べると、筋肉が発達していて動きが俊敏なため、昔から現在に至るまで、アンデス高原地帯における重要な輸送手段になっています。
そして、アルパカとラマには性格にも違いがあります。
ラマの方が人に馴れやすい性格です。
アルパカは優しいけれども臆病な性格です。
まとめ
今回はアルパカとラマの違いについてまとめました!
よく似たこの二種の動物ですが、調べてみると様々な違いがありました。
注意深く観察すれば、私たちもアルパカとラマを見分けられるかもしれません。