狸は、毎日同じところに糞をする習性があります。
犬のマーキングのように、一匹だけが同じ場所で糞をするのではありません。
数匹の狸が毎日同じところにします。
そのため、糞が円柱状に徐々に溜まっていき、ため糞となります。
このため糞を作らないためには、初期に狸の糞を見つけ、溜められる前に狸を追い払う対策が必要です。
ではどのようにため糞の対策をしたらいいのでしょうか。
狸がため糞を行う理由と対策方法!
狸が同じ場所で糞をする習慣があるのは、犬のように自分のテリトリーであるという主張ではなく、仲間同士で周辺の食物の情報を交換するためです。
動物学者の一説によると仲間の糞の臭いで、食べているものや仲間の状態などを知る場として、利用している可能性があるそうです。
しかし、人間にとってみれば狸のため糞は、迷惑なものであることに変わりありません。
大きいものだと直径50cm、高さ20cmほどになることもあるため糞を、作らせないように狸を追い払う対策をしましょう。
狸のため糞の対策方法!
狸は賢い生き物なので、しばしば人間との知恵比べになることが多いようです。
狸は夜行性であるため、追い払うためには、主にため糞候補地にされた場所に何かしらの設置物をして、翌朝糞がされているかを確認します。
多用される対策方法としては、クレオソードを撒く、杉の葉を置く、有刺鉄線を張るなどあります。
クレオソードとは、代表的には止瀉薬である正露丸の有効成分である油状の液体です。
狸が苦手とする独特な匂いがするので、追い払う方法として使用されます。
有刺鉄線は、物理的に狸を立ち入れなくする方法ですが、隙間を縫って侵入することもあります。
どのように有刺鉄線を張れば狸が侵入してこないのか、知恵比べが始まります。
一度追い払えたからといって安心はできません。
後日別の場所に狸の糞が有れば、今度はそこにため糞が作られる可能性があります。
狸と共存するためには絶対といえる有効な方法は無く、毎日の観察と都度適切な対処が必要といえるでしょう。
まとめ
たかが狸の糞一つと思って放置しておくと、後々小山のようなため糞が出来上がっていることでしょう。
狸の習性、その理由を理解したうえで対策を行うと、狸のため糞を作られる前に先手を打つことが出来ます。
狸を罠で捕獲までしなくても、狸が苦手な者を周囲に設置したり、有刺鉄線で物理的に遮断したりすることで対策が出来ます。
対策より大事なことは、いち早く狸の糞に気が付くことです。
気が付くことがなければ、対策が遅れてしまいます。
狸のため糞が作られないように、狸の糞がないかを見る習慣を付けましょう。