狐と狸と言えば、ことわざにある「狐と狸の化かし合い」が一番に思い浮かびます。
ことわざなどでは、どちらもあまり良いイメージではないようですが、実際にはそんなことはありません。
同じようなもの、似た者同士と言われますが本当にそうなのか?
調べてみました。
狐と狸の違いは?
「狸」とは、食肉目イヌ科タヌキ属に属する哺乳類の総称で「たぬき」。
日本、朝鮮半島、中国、ロシア東部、ベトナム北部に分布しています。
日本の狸は、北海道に分布するエゾタヌキと、本州、四国、九州に分布するホンドタヌキの2種が生息しています。
この2種をまとめて「ニホンタヌキ」と呼ばれることもあります。
海外に生息する狸はまた呼び名も変わります。
大人で体長50~70cm、尾長12~25cm、体重3~10kg程度。
色は基本的に茶褐色で四肢が黒い体毛、目の下が黒い。
食は雑食性であり、小動物や鳥、魚、昆虫、爬虫類、動物の死骸、木の実、果実など。
「狐」とは、食肉目イヌ科キツネ属に属する哺乳類の総称で「きつね」。
日本、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸に広く分布しています。
日本の狐は、北海道に分布するキタキツネと、本州、四国、九州に分布するホンドギツネの2種が生息しています。
いずれも北半球に広く分布する「アカギツネ」の亜種とされる。
大人で体長50~80cm、尾長25~40cm、体重4~10kg程度。
色は基本的に、赤みを帯びた黄色や黄褐色で腹部が白い体毛。
食は雑食性であり、上記の狸と同じ。
比べてみて、大きく違うところは「尻尾の長さ」と「色」ですね。
他には別段違いはなく、やはり似ていると言われても納得。
顔なんて全然違う印象でしたが、色が同じならとても似ているかもしれません。
その中でも違いは、目がくりくりしているのが狸、といったところでしょう。
まとめ
同じようなものと考えるのとは逆で、全然違うのに、どうして同じように言われるのか?
と思う人もいるかと思います。
こうしてみてみると、似た部分は多くあります。
基本的な色が狸は灰色や黒っぽい印象で、狐は明るい色。
色と目で見分けは出来ます。
動物園でじっくり一度みてみてくださいね。