ペットとして飼われているうさぎの寿命は、少し前までは、7年程でしたが、現在では、うさぎを飼育する上で必要な知識が一般的に知られるようになり、また、うさぎを専門的に診る獣医師も増えた事から、10年を超えても元気なうさぎがたくさんいます。
うさぎのシニア期はいつから?
うさぎは、生後半年で成長期を終え、生後1年で人間にすると20歳を迎えます。
生後5年頃から少しずつ、高齢期に向けて変化しながら、生後7年を超える頃には人間の60歳になり、ここからうさぎの高齢期が始まります。
今は生後10年を超える人間の80歳程度でも、元気なうさぎがたくさんいますが、高齢期からこの超高齢期まで、元気で長生きさせるためには、生後5年頃から始まる高齢期に向けての変化を見逃さず、その都度対応して行くことが重要になってきます。
高齢期になってくると、まず運動量の低下が見られます。
行動範囲が狭くなり、ジャンプをしなくなったり、段差で躓く様だと、老化で筋肉量が落ちています。
見た目がやせてくると、筋肉量が落ちた事で、運動量が減って、食事量も減ってきます。
逆に、見た目が太ってくると、運動量が減っているのに、食事量が変わらないため栄養過多になっています。
この変化には、食事の質や量でコントロールすることが出来ますので、早めの対応が必要です。
例えば、餌と一緒にサプリメントを与えたり、逆に、シニア用のカロリーをカットした餌に変更したりするなど、飼い主の判断で、老化のスピードを下げる事が可能です。
また、餌を食べなくなる事がありますが、これは老化によって、味覚や嗜好が変化したか、もしくは固い物が食べられない病気が考えられますので、病院で診て貰い指示を仰いだ方が良いと思います。
筋肉量が落ちることで、これまで何でもなかった段差でつまずいたり、動作が鈍くなったりしますので、ゲージの入り口やトイレの段差を無くす様に、うさぎの老化に合わせて、環境を変えてあげる事も必要です。
まとめ
うさぎの寿命は、どんどん長くなっています。
飼い主の、うさぎに対する知識の増加と、医療の充実によって長生きをするうさぎが増えてきました。
しかし、人間と同じように、年を取れば運動量や食事量が減り、味覚や嗜好も変わります。
人間であれば、自分で食事を変える事が可能ですが、うさぎは自分でコントロールする事は不可能です。
飼い主が注意深く観察し、早めに対策することで、健康な高齢期や超高齢期が迎えられます。